あなたのデータが知らぬ間に蓄積されてますよ!
インターネットを利用していると、便利だなと感じます。youtubeとか、amazonとか、こういうのもどうですか?っておすすめしてくれますよね。
それで助かる場合もあるんですが、なんで分かるの!?と、ちょっとゾっとする時があったりして。
企業などがデータを蓄積 多様な情報「ビッグデータ」
1バイト=1文字
1万バイト=百科事典1ページ
20億バイト(2ギガバイト)=DVD映画1本
こんなふうに、情報量は「バイト」で表せます。
これまで人間によって話されたすべての言葉を集めると500京バイトになります。
500京バイト=DVD映画25億枚分、その1000倍である50垓バイト全世界に現在存在するデジタルデータです。すごい数字で、よく分からないですね。
ビッグデータとは
そして7年後の2020年には400垓バイトつまり現在の8倍に膨らむと予想されています。
いろんな情報があふれているわけですよ。どんどん天文学的な数字になっていきます。
コンピューターが暮らしに入り込み膨大な量のデータが日々刻々と記録されています。
例えば監視カメラなどモニターカメラに映った映像はデータとしてどんどん蓄積されていきますよね。データの総称をビッグデータと言います。
ライフログ系ビッグデータ
ビッグデータの中でも、生活に関するあらゆるデータのことはライフログ系と呼ばれます。
- ネットの検索、閲覧履歴
- カードなどによる買い物履歴
- 公共交通機関のICカードやETCによる移動履歴
- 携帯電話、Eメールなどのデータ
- 銀行の振込みなどの履歴
- 街中での監視カメラの映像
- ツイッターでのつぶやき ・・・・など
この膨大なデータを収集、処理分析して商売に役立てたり、新たな価値を創造する技術が急速に進歩しています。
ビッグデータの活用例
たとえばネットで、ある商品を買おうとするとよく出るこの表示→「この商品をお探しの方はこんな商品も・・・」
ネット通販のamazonでは、すべての客の購入履歴、迷った末に買わなかった商品、閲覧時間などを蓄積し、次に買いそうな商品を割り出しているんですね。
ビッグデータを使った商売は他にもいろいろあります。
⇒ビッグデータの活用例①
アメリカのディスカウント店はポイントカードを使う女性客の購入情報を分析、妊娠まで識別。
客が必要とするであろう商品のクーポンを発送。
⇒ビッグデータの活用例②
携帯電話の位置情報をもとに地域や時間帯ごとの人口分布を推計し、街づくりや災害対策を考える。
人の動きが分かるので災害対策に役立ちますね。
⇒ビッグデータの活用例③
インターネットの検索ワードから政党関連のものを集めて分析、選挙の獲得議席を予想。
閲覧のキーワードだけで予測して、ほぼ当たってましたよ。
⇒ビッグデータの活用例④
JR東日本はICカード乗車券Suicaのデータのうち名前や住所を削除して本人を特定できなくした乗降履歴を、市場調査などに使いたい企業に売却していたが・・・・
ビッグデータの活用の問題点
名前や住所を削除して本人を特定できなくした匿名情報は原則として、個人情報保護法の対象ではなく、第三者に提供する際も本人の同意は必要ないと考えられています。が、企業の良識に頼っているのが現状です。
先ほどのSuicaの例でいうと、データ提供を公表していなかったので、利用者から不安の声が相次いでいました。
これを受けJR東日本は希望者については提供分からデータを除外できるようにする、と発表しました。
さまざまな生活履歴に基づくビッグデータに関してヨーロッパではクリックひとつでデータを廃棄してもらう「忘れてもらう権利」があります。蓄積されたデータを消してもらえるんですね。
アメリカには「履歴の蓄積をやめてくれという権利」があります。データをそもそも蓄積されないようにすることができるんです。
しかし日本にはまだ拒否するシステムはありません。今後の課題でしょう。
まとめ
自分のデータが知らない間に蓄積されてるかと思うと、なんとなくイヤなもんですよね。
しかし、データの収集、分析によってサービス品質の向上につながる場合もあります。
自分がいつも降りる駅に、自分があったらいいな~と思っていたコンビニがオープンするかもしれない。ビッグデータによって、「この駅は、こういう年齢層が多いから、コンビニを作ろう」ということが出来るわけですから。