ATMの手数料 コンビニと銀行内について

今、メガバンク・地銀の一般的な定期預金利率は0.025%です。

50万円を定期預金にして1年後に受け取る利息は、手取りで100円。(税引き後)

ATMを土日祝日や夜間に使うと手数料は105円!

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ATMの手数料の変更

そんな中、メガバンクで唯一「コンビニATM平日日中の引き出しは手数料無料」だった三菱東京UFJ銀行が「12月20日から平日日中でもコンビニに設置してあるATMの利用には手数料をいただきます」と発表しました。

一方銀行内にあるATMについては、現在無料で利用できる時間帯が平日の8時45分から18時までとなっているのを、12月20日からは土日祝日を含め8時45分から21時までに拡大します。

また一部を除き、銀行内に設置されているATMの営業時間を深夜0時まで延長し、サービスの強化に努めるとしています。

コンビニATM

自行ATM

10月21日以降は自行ATMの稼働時間を一部の店舗を除いて午後7時から深夜0時まで延長。

「三菱東京UFJダイレクト」を契約し、預金残高の合計が30万円以上など一定の条件を満たすことで提携先コンビニATM手数料は3回まで無料(現行通り)

コンビニのATMの手数料を有料化する理由とは

自行のATMの使い勝手を高めて顧客をコンビニATMから誘導する狙い。

三菱東京UFJ銀行が提携しているコンビニATMで

2006年11月→およそ2万2000台

2013年   →   4万1030台

倍増しています。

三菱東京UFJ銀行のATMは8325台。コンビニATMのおよそ5分の1です。

自前のATMを設置するには土地利用料、維持管理費が必要になります。銀行にとってコンビニATMと提携する方がコストを抑えられたのです。

今まではそうだったのですが、2011年にセブン銀行が上場しました。

セブン銀行は、国内最多のコンビニATMを展開しています。収益のほとんどは金融機関からのコンビニATM手数料というビジネスモデルで急成長中!

キャッシュカードを発行している他の銀行(例えば三菱東京UFJ銀行など)からもらう手数料が、セブン銀行の収益の柱なのです。その手数料が収益の9割以上をしめていて、めちゃくちゃ儲けています。

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ATM手数料の今後はどうなるのか?

セブン銀行はATM事業で大きく伸びていますが、今後この勢いで新たな事業展開を始めることも十分あり得ます。

既存の銀行にとってはコンビニATM有料化は

  • セブン銀行をあんまり強くしたくない
  • 自行の売り上げを流したくない

という考えにあります。

「この銀行が強くなっているのは、自分達が手数料を払っているおかげ」という感じで、強力なライバルを自分で作ってしまうことになるのです。

自分のところの優良顧客には従来通りの手数料でコンビニATMを利用できる点も残していて顧客の選別、という点もあるでしょう。

銀行によって、セブン銀行とのいろんな契約の仕方があるのでまったく同じようにはならないでしょうけど、今後、他の銀行も追随すると思います。