叱られて伸びてきたタイプですか?それとも褒められて伸びてきたタイプですか?
褒められた方がうれしいですし、やる気も出ますよね。叱られると落ち込むし、スネてしまいます(笑)
ひょっとしたら負けず嫌いの人なら「チックショー、頑張るぞ!」と思えて、叱られて伸びるタイプなのかもしれませんね。
多くの人は「自分は褒められて伸びるタイプ!」と思っているのではないでしょうか。
うまく叱ってくれたらね、叱られた側も前向きな気持ちを持てるんでしょうけど、じゃあ「うまく叱るってどうやるの?」って感じで、難しい。
そこで今回は「叱り方」について考えていきたいと思います。
叱り方検定
職場の人間関係が原因で心の病になる人が増える中、パワハラに陥らない部下の叱り方に悩む上司が増えているそうです。
「叱るとふてくされるし、甘やかすと図に乗るし・・・」
そんな部下への指導に悩む上司を対象にした“叱り方検定”というのがあるんです。NPO法人マザーズサポーター協会が主催。
- 企業の研修などで「叱り方」の質問が相次いだため、2013年1月から東京や名古屋、関西で順次開講。
- 参加者が2人1組になって、上司と部下の役を演じるなどして叱り方を学びます。
- 受講後のテストで合格した人は叱り方名人に認定します。
叱り方検定は、企業の管理職だけでなく子育て中の母親にも注目されていて、参加者の2割が子育て中のお母さんだそうです。
叱り方の心得
叱り方ってわからないものですよね。子供の叱り方、部下の叱り方、どんなふうに叱ればいいのでしょうか。
叱り方名人の心得を6つご紹介します。
『過去の失敗を責めない』
過去の失敗は取り返すことができません。
過去のことを叱られても、謝罪と言い訳の言葉しか出てこないので、過去の失敗を責めたところで意味がありません。
未来に向けて、今後の改善策を一緒に考えてあげることが必要です。
『失敗した“人”でなく、失敗した“こと”を叱る』
人は怒り出すとリズムに乗って拍車がかかり、感情的な怒りへと発展してしまいます。そして、ついつい人格否定をしてしまいがちです。
冷静に「間」を置きながら、ミスした「事柄」への反省を促しましょう。
『普段の行動をよく見て、相手を認める言葉をかける』
「この間は頑張ってたね」「細かい部分に気を付けてくれているね」などと、普段からちゃんと見てるよ、ということを感じさせる言葉を掛けてあげること。
そうすることで、叱られた人はダメな部分の指摘を真摯に受け止められます。
そういうことも言われていれば、叱られた側も心を閉ざさず、いざという時のこちらの叱った言葉もちゃんと聞いてくれます。
『大勢の前では叱らない』
大勢の前で怒られると「次は怒られて恥をかかないように頑張ろう」という感情が先に立ち「なぜ怒られたのか?」という根本的な改善にはなりません。
また、起こるタイミングはできるだけ新鮮なうちに。すぐだと叱る側の感情が高ぶってしまいがちなので、そこは心得②を思い出して冷静に!!
『比較と競争は違う』
奮起をあおるために他人と比較しますが、競争心は人から指摘されて芽生えるものではありません。
特に兄弟同士の比較などは、その相手を嫌いになってしまう可能性もあります。
『叱る側も責任を持つ』
あなたのためを思って・・・とか、私に恥をかかせないで・・・というような保身につながる言葉もよくありません。
ダメなことはダメと、相手の目を見て伝えることで「自分ことを考えてくれている」と相手に安心感を与えます。
叱り方のまとめ
叱り方の心得を見てみると、納得できますよね。
自分が叱られて、スネたり立ち直れないくらい深く落ち込んでしまった時のことを思い返してみました。
そうしたら、ご紹介した叱り方の心得と正反対の事を言われたり感じたりしたな~って。
誰でも、過去を責められたり人格否定されたりしたくないですもんね。
それなのに、自分が叱る側に回った時は、そんなつもりは無かったのに言っちゃう。
叱り方名人の心得を胸に刻んで、うまく叱れるようになりたいです。