ノロウイルスといえば、牡蠣などの二枚貝が汚染源だというイメージが強いのですがパンが原因とされた件もありました。
なぜなんでしょうか?
今回はノロウイルスを取り上げます。
ノロウイルスがいる場所
ノロウイルスが一番多くいる場所はどこだと思いますか?
ん~・・・生の貝とか多そうだな~。そう思う人も多いでしょう。
しかし正解は・・・・・
感染した人の腸の中!
ノロウイルスは感染した人の腸内に多く、便1gに数億いると言われてるんです。
ノロウイルスは腸管細胞が大好き。口から数個しか入らなくても、腸内で数億倍に増え、便と共に排出されます。
なので、感染の起点はトイレが多いです。
1000人以上の感染者が出た浜松の件では、パンが原因とされました。
パンを製造した工場のトイレのスリッパからノロウイルスが検出されています。
つまり、従業員がトイレでノロウイルスに感染。手袋などを介してパンを汚染。感染が拡大した、と考えられます。
もともとパンに生息していたわけじゃないってことですね。
ノロウイルスは人の腸内でしか増えません。パンの中で増えることもありません。
パンに付着したものが原因となっています。
ノロウイルスは患者便にたくさん入ってるんですけど、下水処理後の水というのは、河川や海へ流れ込みます。
残念ながらその過程を経てもノロウイルスは死滅しません。
その結果、牡蠣などの二枚貝にウイルスが蓄積しているんです。
最近では生産者の努力によって、牡蠣が原因となることは少なくなってきています。
それよりも、ノロウイルスにかかった人が、トイレ後の手洗いが不十分で、食品を汚染してしまう二次汚染が多いんです。
ノロウイルスの感染経路
汚染された牡蠣などを食べる⇒食中毒
この一次汚染は減少傾向にあります。
感染者がトイレを起点として食品を汚染⇒多数の人が食べる⇒集団食中毒
この二次汚染が最近、目立って多いです。給食や仕出しなど、大勢の人が口にすることで起こる集団的に食中毒が増えています。
まとめ
トイレで気を付けなければならないってことですよね。
感染者がトイレを起点として食品を汚染して、それを大勢の人が食べて集団食中毒になってしまうというノロウイルスの拡がり方はこわいですね。
手洗いが不十分で食品を汚染してしまうということですが、どのように手洗いをすればいいのでしょうか。
次回の記事では、正しい手洗いの仕方などノロウイルスの予防法をご紹介します。
ノロウイルスにかかった人の話を聞くと、すごく大変。感染したくないって心底思います!
そのためにも予防法は大事。
自分がもしノロウイルスに感染したら、人に移さないようにすることも大切ですよね。