春の叙勲(じょくん)は毎年4月29日に発令され、2020年は4181人が受賞しました。
春の褒章(ほうしょう)も毎年4月29日に発令され、2020年は682人が受賞しました。
叙勲(じょくん)とは
対象者は原則70歳以上で、生涯を通した功績に対して勲章が与えられます。
- 民間人や政治家に贈られる旭日章(きょくじつしょう)
- 公務員を対象とする瑞宝章(ずいほうしょう)
より優れた功労に対して贈られる
- 大勲位菊花賞(だいくんいきっかしょう)
- 桐花大綬章(とうかだいじゅしょう)
があります。
褒章(ほうしょう)とは
社会の各分野の業績を表彰するもので「庶民の勲章」とも呼ばれています。
褒章というのは、ベテランの人が受賞するイメージがありますが、最近では10代の若い人も受賞しています。
明治14年12月の「褒章条例」の公布により
- 紅綬褒章(こうじゅほうしょう)
- 緑綬褒章(りょくじゅほうしょう)
- 藍綬褒章(らんじゅほうしょう)
が制定されました。
以降、大正7年に
- 紺綬褒章(こんじゅほうしょう)
昭和30年に
- 黄綬褒章(おうじゅほうしょう)
- 紫綬褒章(しじゅほうしょう)
が制定され、現在にいたっています。
けっこう種類があるんですね。では、褒章はどんな人が選ばれるんでしょうか。
褒章の受賞対象となるのはどんな人?
紅綬褒章(こうじゅほうしょう)⇒人命の救助に尽力した人
緑綬褒章(りょくじゅほうしょう)⇒社会に奉仕する活動をした人
藍綬褒章(らんじゅほうしょう)⇒公共の利益に貢献した人
紺綬褒章(こんじゅほうしょう)⇒公益のために私財を寄付した人
黄綬褒章(おうじゅほうしょう)⇒その道一筋に励んだ人
紫綬褒章(しじゅほうしょう)⇒学問や芸術・スポーツなどで功績を残した人
最後に
ちなみに、賞金などは一切無いんですって。
テレビで、賞をもらった人が発表された時に「賞金は貰ったのかな?いくらくらい貰えるんだろう?」と想像してワクワクしたりしてたんですけど。
賞金は無かったんですね(^^;
勲章と賞状が授与されて、天皇陛下に拝謁できる特典が与えられます。