脳の血管がどうにかなって危ない病気といえば何があるでしょうか。
- 脳梗塞
- 脳卒中
- 脳出血
この3つは、よく聞きますよね。
具体的にどんな状態になってしまうのかっていうのはよく知らないって人が多いと思います。
脳梗塞とは
脳の血管が詰まったり破れたりして突然半身の麻痺などが起こる病気の総称を
脳卒中といいます。
その脳卒中のひとつが脳梗塞。
脳の血管が詰まってそこから先に血液がいかないという状態です。
つまり、脳卒中という病気の中で血管が詰まるものが脳梗塞ということです。
詰まるのではなく、血管が破れるタイプは、脳出血やクモ膜下出血などがあります。クモ膜下出血、脳出血、脳梗塞。脳卒中の中で、どれが多いと思いますか?
なんと脳卒中全体の7割が脳梗塞なんです。
3つの中で一番深刻なのがクモ膜下出血です。致命率が高いので。しかし、クモ膜下出血は脳卒中全体の1割程度。今回は7割を占める脳梗塞についてご紹介します。
脳梗塞の種類
脳梗塞には2つのタイプあります。
『脳血栓症(のうけっせんしょう) 』
脳の血管に動脈硬化が起こり、血管がだんだんと狭くなっていって、やがて詰まってしまうのが脳血栓症です。
『脳塞栓症(のうそくせんしょう) 』
脳以外の場所、例えば心臓や大動脈などでできた血栓(血のかたまり)が血液によって流れて脳で詰まってしまうのが脳塞栓症です。
夏に多い脳梗塞
なかでも脳血栓症になるかどうかは気温と大きく関わっています。
脳の血管がだんだん細くなり詰まるのが脳血栓症ですよね。
もともと脳内の血管は細くて、夏になると厚さで血液中の水分が奪われ、ネバネバの血になって、詰まりやすくなります。だから夏に脳梗塞が多いんです。
脳梗塞の症状
脳梗塞の症状って、激しい頭痛のイメージがありませんか?
ところがそうではなく、実は脳梗塞の典型的な症状は「麻痺」なんです。
突然手足が動かなくなったり顔の半分が麻痺する。あるいは、ろれつが回らない、言葉が出ない。こういう症状が突然出てきます。だから、変化がわかりやすいと思います。
症状を見逃さずに、おかしいなと思ったらすぐに病院へいきましょう。
まとめ
脳卒中は、冬に多いイメージがありました。
外の気温が低くて、お風呂で急激に体が温まり、その温度差で血圧が急に高くなって脳の血管が・・・!
だから冬は注意しないとって思ってましたが、脳梗塞の場合は、夏が危険だったとは。
次回は、脳梗塞の前触れについてご紹介します。
すぐに気付いて病院へ行くことができれば、早めに治療を開始することができ、大事には至らずに済みます。
ぜひ参考にしてください。