超高齢化社会の日本。
私、まだ若いし~。10年後も、全然イケるし~。って言ってられないかもしれません。
国や自治体の限られた財源の中で、介護サービスをどう維持するのか、改革を急ぐ必要があります。
なんでか?というと今、心配されているのが「2025年問題」です。
2025年問題とは?
「○○年問題」ってよく聞きますよね~。パッと思い出すのは、2000年問題。コンピュータが誤作動するかもっていうことでした。
今回取り上げる2025年問題は、コンピュータではなくて団塊の世代 の人たちが起こします。←言い方悪くてすいませんね( ̄◇ ̄)オホホ
団塊の世代
1947年から49年生まれの第一次ベビーブーム世代のことです。
その「団塊の世代」と呼ばれる人たちは2015年に全員 が65歳以上 になります。
そこから10年経つと、全員75歳以上の後期高齢者になりますよね。そうすると、介護が必要な人が一気に増える可能性が!
2014年度の介護費用は、およそ10兆円でした。2025年度には2倍以上の、およそ21兆円に膨れ上がる見込みです。それが2025年問題です。
『なんとか予算の膨張に歯止めをかけたい。よ~し、こうしよう!』
2014年6月地域医療・介護総合確保推進法が国会で可決・成立しました。
介護保険の制度も改正。2015年4月から施行されました。
厚生省によると、キーワードは「重点化」だそうで。
介護サービスを本当に必要とする人に絞って提供する方向に舵を切る
今までは、「介護サービスを受けたいよ」って言われたら比較的受け入れてたのですが、症状の軽い方は遠慮してもらって、重い方に絞ってやっていくことにするんですって。
例えば、特別養護老人ホームへの入居基準を厳しくする、など。
介護サービスを利用するためにはまずは「要介護認定」を受ける必要があります。
要介護認定の基準
今現在は、軽い人でも特別養護老人ホームに入れます。これから入居基準がどう厳しくなるのかというと要介護3以上に限定しようというのです。
『要介護1』
立ち上がりや歩行が不安定
『要介護2』
立ち上がりや歩行が自力では困難
『要介護3』
立ち上がりや歩行が自力で出来ない、排泄や入浴などに全面的な介助が必要
『要介護4』
日常生活上の能力低下がみられ、全般に介助が必要
『要介護5』
日常生活全般に全面的な介助が必要、意志の伝達も困難となる状態を含む
『これからは要介護1や要介護2の人は自分の家にいて、介護サービスを呼ぶ形を取って、在宅介護を利用して欲しい』
ということです。
特別養護老人ホームの入居者を限定する必要はあるの?
なぜ入居者を限定する必要があるのかというと、特別養護老人ホームがほぼ満杯だからです。
厚労省の調査では、入りたくても入れない高齢者が続出していることが明らかになりました。
特別養護老人ホームは全国に7600ヶ所あります。(2012年度末時点)
入りたくても入れない人が2013年10月に全国でおよそ52万4000人いました。すごい人数ですけど、これからさらに増えていくわけです。
高齢化のスピードに施設の設備が追いついていません。
団塊の世代の人たちが後期高齢者となりドバっと要介護3以上の人が増えたとしたら、どうなっちゃうんでしょうか。
今ですらたくさんの人が待ってる状態なんですから重い症状の人でも特別養護老人ホームに空きが無くて、どこにも入れないかもしれません。
それが2025年問題なのです!
まとめ
これはもう、家にいながら介護をしてもらうっていうことを選択するしかない時代になっていくってことですよね。
在宅介護を支える新たなスタイルの施設も出てきてるそうで。高齢者のシェアハウスとか、デイサービスセンターなど。
足腰が弱くなって歩いたりするのが大変だったり介助が必要だったりするのは介護サービスの利用で助けてもらえれば、一人でも自分で生活していけるっていう人はいいですけど
認知症の人の場合は困りますよね。認知症については次回の記事(認知症と物忘れの違いについて)でご紹介します。
団塊の世代の人たちは今、全員65歳以上ですけど見た目がおじいちゃん、おばあちゃんって感じじゃない。
元気で活発で、おじさん、おばさん、です。
物事の受け取り方とか考え方を比べると「もういいの。はぁ~・・・ε=( ̄。 ̄;)」ってなってる私の方がよっぽどおばあさんだなって思いますもん。