飼い犬がとびかかってくるのは、かわいいものの何とかしたい。
しつけによって、人にとびつく行為をやめさせることは出来るのでしょうか。
今回は、犬の困った行動に対しての対処の仕方をご紹介します。
なぜとびつくのか?
とびつくという行為は、犬の愛情表現なのです。
飼い主に構ってほしかったり、一緒に遊んでもらいたかったりするととびかかります。
その時に、飼い主が相手をしてしまうと・・・。犬は嬉しくなって、さらに興奮。
とびつくことをやめさせたいのに、逆に何度もとびつかせてしまうことになります。
対処法
構ってしまうと興奮させてしまうわけですから、犬がとびつこうとした時は、かわいいけれどガマン。
犬がとびかかっても手を出さずにじっと立ちます。もしくは、その場を離れましょう。
相手をしてほしくてとびついたのに飼い主は何もしてくれない。一緒に騒いでくれない。それが分かると、犬も他に気が向いて落ち着いてきます。
それでもやめることなく何度もとびついてくる場合は「おすわり」とか「待て」という行動を指示します。とびつく動作と同時にできない行動をさせることで、とびつくことをやめさせましょう。
なぜ飼い主を噛むのか?
飼い主に抵抗するためや、犬が怒ってる時に噛みつきます。
- 犬と飼い主が適切な関係を築けていない
- 犬にとって無理な要求を飼い主がした時
- 犬が嫌がっているのに強引に何かをさせようとした時
噛み付いて抵抗したら、飼い主がやめてくれた。そういう経験を一度すると、「嫌な時は噛めばいいんだ」と思って、もっと噛むようになってしまいます。
対処法
もっと噛むようになり、噛みつきグセがついてしまった場合は、専門家の助けを借りる必要があります。すぐに獣医師やトレーナーなどに相談しましょう。
犬が、どんな時に飼い主を噛むのかを把握することからはじめます。
そして、噛みつく状況になったら、どう接すれば噛みつかないようになるのかを探っていきます。
例えば、首輪をつける時に噛むのなら、首輪が嫌かもしれないからハーネスに替えてみる。犬が好きなフードを与えて、そっちに気を反らせているうちに首輪をつける、など。
ケガをするほど強く噛んでくる場合は、噛まれない環境を整えることも大事です。室内でもリードをつけたままにするとか、犬を大きなサークルに入れるとかして、飼い主の安全を確保しましょう。
安全が確保できたうえで、トレーナーの指示に従い、噛まない犬にするための生活をしていきます。
犬が怒る必要がない生活を続けていると、少しずつ犬が落ち着いてきます。犬がおだやかになったら、これから先もうまく生活が出来るように基本のしつけを見直します。
まとめ
とびつくことも、噛むことも、犬には理由があるんですね。
で、とびついた時、噛み付いた時、犬の要求に飼い主が応じたことが1回でもあったら、犬は要求を通すために、とびつくとか噛みつくとかの方法を取るようになってしまう、と。
困った行動を犬がした場合は、それをやめさせたいために、飼い主は犬をなだめたくなります。大人しくしてても、飼い主は相手してくれない。でもとびつくと構ってくれる。じゃあ、とびつこう。
犬にしてみれば「自分の要求が通った」ってことになっちゃう。とびついたり噛んだりすると飼い主は動くんだなって学習しちゃったわけで。
飼い主の接し方次第なんですね。