なんであの人は笑顔でいられるの?
「そういう人だから」
という結論を出すしかできなかったわけなのだが、「そういう人だから」って何だそりゃ?っていうね(笑)
「そういう人だから」なんだろうけれど、それで片付けていいのかな。
あんまりスッキリしないな。
「そういう人だから」って何なんだよ!という気持ちを今回は片付けようと思う。
理由が見つからないからといって「そういう人だから」で納得したくないんだけれど?
サイコパスって言葉を少し前に知った。
良心が欠如してて罪悪感が無く、悪いことを平気で出来るっていう人がいるらしい。
スーパーで買い物中とかレジに並んでる時とか、自分とは無関係の知らない人が何かしてるのを遠目でぼ~っと見る機会ってある。
この前、スーパーのお菓子を見ていると、ポテトチップスが置いてる棚に肉のパックが1つあった。
誰かがきっと、カゴに一度は入れた肉を買うのをやめて、肉売り場まで行って戻すのが面倒でそこに置いたんだろう。
お菓子売り場の棚は冷蔵庫じゃないんだから肉がこのまま常温で置いたらヤバイことはわかるだろうに!
いや、調味料売り場に常温で大丈夫だろうとお菓子が1個ポンって置いてあっても腹立つわ!元の位置に戻せよ!って思う。
もっとささいなことでも、そういうのを街で見かけることってけっこうある。
「なんであんなことをするんだろう」って、考えてしまう。
悪い意味で「よくそんなことができるな!?」と思うことを、平気でやっちゃう人がいる。
サイコパスについて書いてあるサイトを見てみると、衝撃だった。
私たちが「そんなこと、とてもじゃなけど出来ない」って思う「そんなこと」の意味が分かってないようなのだ、そういう人たちは。
「肉がいらないと思ったからカゴから出すよ。」それだけのことなんだ、きっとね。
私たちが、お菓子の棚に肉のパックを置けないのは、さっき書いた「この棚は冷蔵庫じゃないから~」とかいう理屈を考えてるからじゃなくて、なんとなく、ここに肉を置いていくのは気持ちが悪いというか気になるというか、平気ではいられないっていう感覚というか。
それを罪悪感とか良心とか言うのかな~?でも、これを罪悪感とか良心とか言うのは、たいそうだなと思う。もっと反射的なものって感じがするし。
理由は無くて「なんか嫌なの!」みたいな。
「なんか嫌なの!」感覚が強いから肉売り場に戻しに行く、と書く方がしっくりくる。
で、私なりの理解としては、脳の障害かなにかでこの「なんか嫌なの!」感覚が無い人がいるんだなって。
無いんだったら、平気でやっちゃうっていうのも納得。
そういう人がいるってことを知って、謎が解けた気がした。
どんなに話し合っても分かり合えない人もいるから距離を置くという方法を本とかで読んで、どこか悲しく思ってたんだけど、本当に無理な場合が本当にあるのだ。
その人達は今はまだその感覚が分からなくて、鈍感なだけで根気強く説明したり伝えたりすれば、どんな人でも分かるだろうなって思ってた。だけど、その人達にはその感覚を理解する機能がそもそも無いっていうことだから。
そういう人が一定数いるんだなって知ったら、考え方もちょっと広がって、なんかラクになった。
なんでこんなことするんだ!ってイラっとすることも無い。
前は「そういう人もいるから」っていうのは甘やかしてるだけで、「そういう人もいるから」って許す人もどうなの!?って思ってた。
甘やかしでも優しさでもなんでもなく、マジで、そういう人もいるから!!なのだ。
花をきれいだなって思うのは本能によるものらしい。
なぜなら、花は人間にとって果実という食料だから。
工事現場の「危険だから注意!」の看板は黄色だったり、大事な文字を赤で書いたりするのは、目立つから。
赤、黄、緑を人間が感知しやすいのは果物(食料)の色だからだ。
果物を食べない犬は、色が見分けられない。
お弁当で、赤いトマト、黄色のパプリカ、緑のブロッコリーが入ってると彩りがキレイで食欲をそそる。
誰もが花を好きなのは、鮮やかでキレイな色だからだろうなと思ってたが、そもそも花の色をキレイだと思うのは、食べ物だ!という本能から来てたっていう。
なぜヘビを怖がる人が多いのかというと、ヘビを見ても「何とも感じない」人たちは、とっくにヘビの毒にやられて絶滅し、生き残った人が子孫を残すから。
花を美しいと思って近づいて果物を食べてた人や、ヘビを怖いと思って生き残った人。それが遺伝子レベルで受け継がれている。
この「本能だから」っていう考え方が、なんか「そういう人だから」ってのに似てると思った。
未知のものを怖いもの知らずに近づいて命の危険にさらされてきたなら、生き残れるのは臆病者。
人と仲良くして力を合わせることで幸せに暮らしてきたなら、人が好きっていう性質を生まれながらに持ってる人がいてもおかしくない。
前回の記事に書いた、笑顔のお客さんは、だから「そういう人」なんだろう。
「そういう人もいる」という考え方が、相手を遮断して冷たく突き放すことだという感じがしてた。
だが、むしろ「そういう人もいる」というとらえ方は、あたたかみがある!?
そんなことを思った(^◇^)
投げやりとか、あきらめとか妥協とかじゃなくて、本当に無理な場合が本当にある。
花とヘビの話は、この本を読んで知った。
でも、全員が全員、そういう人として生まれない。
サイコパスもいれば、とんでもなくいい人もいれば、そこそこいい人もいて、そんなに悪い人ではないレベルの人もいて。(笑)
いろんな人がいるよな~。
「そういう人だから」の色違いみたいな「いろんな人がいるから」という結論が頭に浮かんた(^◇^)
まだまだ考察は続く。