ノロウイルスの薬は無い!?感染しないための予防法とは

前回はノロウイルスの感染経路について取り上げました。

ノロウイルスに感染するとどんな症状が起こるのでしょうか。

今回もノロウイルスについて詳しく見て行きましょう。

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ノロウイルスに感染するとこんな症状が

ノロウイルスに感染すると、一般的には急性の胃腸炎の症状が出ます。

ノロウイルス感染による急性の胃腸炎の症状は

  • 発熱
  • 嘔吐
  • 腹痛
  • 下痢

これらが重複した症状です。

これら4つの症状のいろんな組み合わせがあります。

例えば、吐いて下痢をする人もいれば、腹痛で下痢の人もいます。熱が出る人もいるし、熱が出ない人もいるんです。

症状に個人差があるのがノロウイルスの特徴です。

症状が出る人も多いんですが、まったく症状が出ずに感染している不顕性感染という人も意外に多いんです。

腸の中に数億個のノロウイルスがいても症状が出ない人もいる!?驚きですよね。

先ほどのパン工場での話を思い出してください。

ウイルスが検出された従業員は、なんと健康状態に問題はなく、ノロウイルスに感染している自覚症状もなかったんです。

それともう1つの特徴が、感染後に免疫が出来ても、数週間~数カ月で無くなります。

だからノロウイルスに何度でも感染してしまうということ。

免疫が出来ても無くなってしまうから、毎年全国で流行を起きてしまうんです。

ノロウイルスの治療法

困ったことに、インフルエンザみたいに特効薬はありません。

ノロウイルスに感染したら、嘔吐や下痢でウイルスを出し切る。それしか無いんです。

治療法といえば、脱水症状にならないように、水分、塩分、糖分補給を行うことくらい。

下痢で苦しいから、下痢止めは?そう思いますよね。

絶対に使ってはいけません!下痢止めを使うと、ウイルスを閉じ込めてしまうことになります。

重症化したり、症状が長引いてしまいます。

ウイルスが体外に排出されるまで、自己判断で下痢止めを使用しないこと!

ノロウイルスは、症状がおさまってもしばらくの間は排菌されるので、周りの人に移さないように、手洗いや消毒は続けて行いましょう。

ノロウイルスの感染予防

ノロウイルスは感染力が強く、アルコール消毒では死滅しません。

ノロウイルスの感染予防には念入りな手洗いが大事!

  1. 石鹸を泡立て、十分に洗います。10秒間くらい。
  2. その後、ぬるま湯でしっかり15秒間すすぎます。
  3. 1と2を2回繰り返します

およそ1分くらい、手を洗うということになります。念入りな手洗いとは、そういうことです。

ノロウイルスに感染した可能性がある家族がいる場合、感染の予防法はトイレ周りが重要です。

塩素系の漂白剤を200倍程度に薄め、トイレ周りを消毒しましょう。

さらに、嘔吐した場所も塩素系の漂白剤で消毒。嘔吐物がついた衣類も同じように漂白剤で消毒してください。

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最後に

ノロウイルスに感染して治って免疫が出来ても数週間で無くなってしまう。

ということは、自分がノロウイルスに感染して、家族の誰かに移してしまって、また家族の誰かが移って、その家族に自分もまたノロウイルスを移されて・・・。

永遠に家の中でノロウイスルが回っていく、なんてことがあったりして。

冗談です!

冗談ですけど、ありえない話では無い・・・現実にそんなことが起きている家があるかも・・・・。

念入りな手洗い!漂白剤でしっかり消毒!それしかありません!