ガソリンは給油している間に放出されている!?ガソリンベーパーがもったいなさ過ぎ

毎年12月は大気汚染推進月間です。

この時期は、お歳暮を配達するなどで自動車の交通量が増加しますしビルや家庭で暖房器具を使うことによって出る排気ガスなどで12月は大気汚染の濃度が高くなる傾向があります。

今回は、ガソリンで起きる大気汚染について取り上げます。

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ガソリンによる大気汚染について

ガソリンで大気汚染っていうと、ガソリンを燃やして出る煙とか?と考えますよね。ところがどっこい。

ガソリンベーパーって聞いたことありますか?その、ガソリンベーパーが問題となっているのです。

ガソリンベーパー

ガソリンの蒸気の事です。

ガソリンの蒸気って何?沸騰してるわけ?湯気の立ってる熱々の紅茶って寒い時期は美味しいよね~

なんて思っちゃいますが、ガソリンは、揮発油とも呼ばれいて、常温・常圧の環境でも、液体から気体に変わりやすい性質があります。

水みたいに沸騰させなくったって、どんどん蒸気になってっちゃうってことですよ。

特殊な赤外線カメラを使うと、ガソリンベーパーが見えるのですが、給油カップを開いたらすぐに出てきます。

燃料タンクの中にガソリンベーパーが溜まっているということ。

ガソリンスタンドに行くと独特の臭いがしますよね。

ガソリンに強烈な臭いがあるのは、このガソリンベーパーが原因。

そうそう!ガソリンスタンドって独特の臭いするよね!

と思った方は、ガソリンベーパーを吸ってるってことですよ。ガソリンの蒸気を吸うってのは、健康に良い・・・わけはないですね。そして、環境に良いわけもない。

ガソリンベーパーはガソリンの蒸気ですから、セルフのガソリンスタンドでタバコを吸いながら給油しようものなら空気中のガソリンの蒸気に燃え移ってしまって大惨事。

静電気も危ない!パチってなった時にガソリンベーパーで火が付いて燃えやすい服を着てたら、燃え移って、大惨事。セルフのガソリンスタンドを利用する時には、静電気を除去する機械にちゃんと触れてから給油しましょうね!

給油中にガソリンベーパーはどれくらい出てるの?

フタを開ければ、蒸発したガソリンがどんどん出て行ってしまうことが分かったところでクイズです。

車に50リットルのガソリンを入れている間、ガソリンベーパーがどれくらい出ているでしょうか。蒸気を液体に戻したとしたら、どれくらいの量になると思いますか?

正解はですね・・・

牛乳ビンの半分の量(100ml)も出ている

えええ~!小さじ1杯とかのレベルかと思ってた!

たまげますね。ガソリン50リットルがだいたい車1台分ですが、空っぽから満タンにしている間に牛乳ビンの半分のガソリンが蒸気で空気中に。

ガソリンスタンドが、ガソリンをタンクローリーから地下タンクへ入れる時も、もちろんのこと、ガソリンベーパーは発生します。

全国のガソリンスタンドは約3万5千店あります。1日に排出されるガソリンベーパーは、なんと20万リットル搭載の大型タンクローリー22台分!

空気中に出て行ってしまったガソリンの損失は、300億円にもなるんです!もったいねぇぇぇぇぇ( ̄◇ ̄;)

しかも!

ガソリンベーパーは揮発性有機化合物(VOC)のひとつ。他の化学物質と結びつき、光化学スモッグを引き起こしたり、PM2.5の原因にもなります。

ガソリンベーパー、恐るべし。

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ガソリンベーパーの対策

ガソリンべーパーを回収する機械を導入するなどして、ガソリンスタンド側では、対応している店もあります。

ガソリンベーパーを吸着させて回収する装置というのがあって、アメリカだと車に大型回数装置の装着を義務付けています。

一応日本で売られている車にも装置が付いているのですが、申し訳程度についているだけの小さなもの。

もったいないし、大気は汚すし。

ガソリンベーパーについて、対策していかないといけませんね。