スズメバチに刺された時にはどんな応急処置をすればいいのでしょうか。
また、ある体質の人は、アナフィラキシーショックに気をつけなければいけません。
詳しく見ていきましょう。
スズメバチに刺されたらすぐに応急処置をしよう
万が一、スズメバチに刺されてしまった場合、どうすればいいのか。
まずは、毒を絞り出すこと。
毒を抜く時に口で吸うのが通用するのは、昔の漫画の中だけ(笑)
実際に口を使えば、口の中に毒を入れることになり、大変危険!
口ではなく、指を使いましょう。
刺された周りをぎゅーっと押したり、つねったりして、毒を絞り出してください。
毒を絞り出したあとは、患部を水洗い。
洗った後は、すぐに病院に行って手当を受けること。
それが大事です。
アナフィラキシーショックは蜂に2回目に刺された時に
人の命を奪うことがある、スズメバチの毒。
ホスホリパーゼという毒を持っていて、細胞を壊す力があります。
人の血液に、スズメバチの毒を入れて、顕微鏡で見てみると、赤血球が次々と壊れていくのが分かります。
毒が体内に入ると、体のありとあらゆる細胞を壊し、ショック症状を起こします。
そして、最悪の場合、刺された人は命を落とすことも。
スズメバチは1匹で何度でも刺すことが出来ます。
さらにその針は、2つに別れていて、交互にスライドさせて皮膚を切り裂きながら毒を注入。
厚手の服を着ていても、皮膚まで届かせて刺すことが可能です。
しかもスズメバチは集団で攻撃を仕掛けてきます。
およそ10匹に刺されてしまうと、致死量に達すると言われているんです。
こわー!!
たとえ、たった1匹のスズメバチに刺された場合でも、アレルギー体質の人は、非常に症状が重篤になり、命の危険があります。
花粉症や、ぜんそくなど、アレルギー体質の人は、たった1匹のスズメバチに刺されただけでも危ないのです。
その理由は、アナフィラキシーショック。
アレルギー体質の人は、スズメバチに1度刺されると、その毒に抵抗するための抗体が、大量に体内にできやすいです。
すると、2度目に刺された時に、毒に抵抗する抗体の力が強くなりすぎて、体内の細胞を破壊します。
その結果、呼吸困難や意識障害、血圧低下などのショック症状が起きて、帰らぬ人に・・・
一度刺されたからといって、必ずしもアナフィラキシーショックを起こすわけではありません。
ですが、食べ物でアレルギーのある人とか、心当たりがある人は、注意してください。
スズメバチの攻撃について
スズメバチの攻撃は、針で刺して毒を注入するだけではないんです。
液体を掛けることもあります。
セミにおしっこをかけられた経験がある人も多いでしょう(笑)
セミみたいな感じで「冷たい!スズメバチにかけられたー!」とのんきに騒いでしまうかもしれませんが。
スズメバチが掛けてきたのは、毒!
でも、毒を掛けられただけなら、問題無いと思うかもしれません。
ところが、油断大敵。
その毒が、目に入ってしまう可能性があります。
毒が傷口に触れれば、そこから体内に入っていくこともあります。
そうなったら、刺されたのと同じ。
ちなみに、スズメバチが攻撃的になるのが、9月や10月です。
なぜだと思いますか?
それは、幼虫やさなぎが素の中にいる時期だから。
その幼虫やさなぎを守るために、親のスズメバチが攻撃的になってしまっているということです。