前回は下肢静脈瘤について取り上げました。
種類や症状などです。ただの足のむくみかと思いきや、下肢静脈瘤だったということもあります。
今回は、下肢静脈瘤の治療法と予防法についてです。
下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)の検査
検査にはどんなものがあるのでしょうか。
『超音波検査』
足の静脈に逆流が無いかを調べる検査。
『ドップラー血流計』
ふくらはぎを押した時の血液の音で見極める検査。
2つとも、機械を足に当てて調べます。
下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)の治療法
治療法が気になりますね。
『弾性ストッキング』
むくみやだるさなどの初期症状場合は、医療用の弾性ストッキングを使います。
このストッキングは、締め付けが強いので、逆流を弱めて症状を改善するものです。
『硬化療法』
下肢静脈瘤を起こしている血管に硬化剤を注入して、血管をふさいでしまう方法。細い血管の場合に効果的です。
「弾性ストッキング」や「硬化療法」は対症療法で、下肢静脈瘤を完全に治す方法ではありません。
では、どうすればいいのか?
下肢静脈瘤を治すためには弁が壊れてしまった静脈を取ってしまう方法があります。
『レーザー治療』
局所麻酔をして、ひざの内側から太ももの付け根へレーザーファイバーを入れます。
先端が丸いレーザーファイバーで断続的なパルス照射によって血管を焼きます。高温にならず、安全性が高い方法です。
血管を焼いてしまったら、その血管で流れてた血液はどこに流れていくのかっていうのが心配ですよね。
静脈っていうのは、もともとの道が無くなったとして、他の血管からちゃんと心臓に戻って行くんです。
体の中にはたくさんの静脈が存在します。1本2本、静脈が無くなったとしても、血液は別の静脈を通るので問題無し!
手術はだいたい20分ほど。手術が終わって10分後には歩けます。
下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)の予防法
普段出来る予防法です。
『ふくらはぎの筋肉を、運動などで動かすこと』
ふくらはぎを揉むだけでもいいです。
ふくらはぎは第二の心臓と呼ばれていて血液の循環を良くする働きがあります。
『きつめのストッキングを履く』
市販の着圧ソックスも効果的です。
『足を高くして寝る』
寝る時に足元にクッションなどを置き、少し高くして寝るのも予防になります。