食中毒って菌や種類がいくつもある!?それぞれの対策はコレ

集団食中毒などがニュースで取り上げられているのを見ると心配になりますよね。

どのように気を付けたらいいのでしょうか。まあ、火を通せば殺菌できるんだろうから大丈夫かなって思っていましたが、油断できません。

菌によって特徴が違います。そうなると気をつけないといけないポイントも変わってくるんです。

今回は、食中毒の菌について詳しくご紹介します。

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食中毒の種類について知っておこう

食中毒は大きく分けて4つあります。

  • ウイルス性のもの(ノロウイルス)
  • 細菌(サルモネラ菌など)
  • 自然毒(フグ毒など)
  • 化学物質(農薬など)

ウイルス性は冬場が多いです。夏場は細菌性の食中毒が増えます。ここ数年、最も多い食中毒のひとつがカンピロバクターによる食中毒です。

『カンピロバクター』

鶏、豚、牛の腸管内に生息して食肉を汚染します。

その食肉の汚染率はみなさんが思っているより高くて家畜のカンピロバクター汚染率は牛レバーだと約20%、鶏では約70%汚染されてるといわれています。

この頃、鶏肉を生で食べるようになりましてカンピロバクターによる食中毒が増えてきたと考えられます。

鶏の刺身って、おいしいんですよね~。だけど、夏の時期は生肉は避け、加熱調理してから食べるのが食中毒の予防になります。

カンピロバクターによる食中毒の症状は「下痢」「発熱」「腹痛」「頭痛」などが約一週間程度続きます。

『サルモネラ属菌』

主に生肉や生卵を汚染しています。

サルモネラ属菌による食中毒の症状もカンピロバクターと同じで「下痢」「発熱」「腹痛」「頭痛」が数日間続きます。

『腸炎ビブリオ』

主に魚介類を汚染しています。

腸炎ビブリオによる食中毒の症状もカンピロバクターとサルモネラ属菌と同じです。

サルモネラ属菌も腸炎ビブリオもしっかり加熱調理することによって食中毒の予防になります。

ところが、加熱処理では予防できない菌もあるんです。

『黄色ブドウ球菌』

ヒトの喉、鼻、手(あかぎれ、傷口)に普通に住んでる菌です。

例えばおにぎりを作るときに、手からご飯に菌が付着し、放っておくとそこで増殖します。

増殖するときにエンテロトキシンという熱に強い毒素を作るんです。エンテロトキシンは30分加熱しても壊れません。

黄色ブドウ球菌に食中毒の症状は30分~3時間以内に激しい嘔吐(2日程度)です。

黄色ブドウ球菌に食中毒の予防法は直接食品に触れず、ラップや手袋を用いることで防げます。

『ウェルシュ菌』

ヒトや動物の腸管、土壌、水中など自然界に広く生息しています。

カレーやシチューや煮物などグツグツと煮込む料理がありますよね。それで他の菌は防げるのですが、このウェルシュ菌は熱を加えても生き残ります。

鍋の中で生き残っているウェルシュ菌が時間が経つと増殖します。

カレーなどは一晩寝かせて食べる人もいるかと思いますが一晩寝かせている間にウェルシュ菌が増えてしまう!

というわけで、ウェルシュ菌の食中毒予防法はこの時期、調理した料理はなるべく早く食べるようにすること。

煮込み料理であっても油断できません。火を止めたらすぐに食べることがベスト。

温度が下がるときに、菌がどんどん増えるんです。ウェルシュ菌による食中毒の症状は、腹痛や下痢などで、他の菌に比べると軽い症状です。

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まとめ

食中毒の菌には、こんなに種類があったんですね。

作ったらすぐに食べる方がいいんでしょうけど、毎回そうもいかない。保存方法も大事です。

密閉性が高くて、抗菌効果もある容器。おすすめは↓です。

アツアツになる電子レンジでもキンキンに凍る冷凍庫でもどちらでも使えるので便利です。

火を通せば殺菌できる食中毒菌もあれば、火を通しても全然平気な食中毒菌もある。ああ、怖い。

食中毒の心配な時期はスーパーから食材を買ってきたらすぐに冷蔵庫に入れることと、調理をしたらすぐに食べることが大事なんですね。