犬に噛まれた!狂犬病や破傷風の心配

犬に噛まれてしまった!血が出てきて痛い。

こけて擦りむいて血が出るようなケガをした場合は、傷口を消毒して絆創膏を貼れば「まあ大丈夫だろう」で済ませられますけど、犬に噛まれた場合はそうは言っていられません。

一番気になることは、感染症ですよね。

犬に噛まれたら、どんな身体的影響があるのか?

まず、思い浮かぶのが「狂犬病」。犬に噛まれたら、狂犬病になってしまうのでしょうか。

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狂犬病の心配

狂犬病は、感染した犬に噛まれると唾液を通じて感染します。発症すれば、ほぼ100%死亡するというおそろしい病気です。

狂犬病は、今のところ日本においては、あまり感染の心配はいりません。日本国内で噛まれて感染したという例は、1956年を最後にそれ以降確認されていないからです。

ですが、1970年にネパール旅行中に犬に噛まれて帰国後に発症、死亡した事例と、2006年にフィリピン滞在中に2人が犬に噛まれて帰国後に発症、死亡した事例があります。

日本国内では心配いらない狂犬病ですが、海外で犬に接する時はご注意ください!

国内で噛まれた場合、ほとんど心配ないとはいえ、飼い主に狂犬病ワクチンを接種しているかどうか確認する方が望ましいです。

破傷風の心配

破傷風とは、破傷風菌という細菌の感染によって発症する疾患。破傷風菌は土の中に生息している菌です。

破傷風菌が犬の足の裏に付着している可能性があります。

前足を舐めたりすることで犬の口の中に破傷風菌が潜んでしまう危険性があるのです。

『破傷風の症状』

開口障害・・・口が開きにくくなったり、顎の硬直など

最悪の場合、死亡することもあります。

子供の頃に受けた三種(二種)混合ワクチンに破傷風ワクチンが含まれています。ただ、接種してから20年30年経つと免疫は弱ってきます。

高齢者や病み上がりの人は免疫が弱っているので破傷風の感染リスクは高いので注意が必要!

1968年以前は、一部で破傷風が含まれていないワクチンがあり、1975年~1981年は、副作用で一時ワクチン接種そのものが中断されています。

この時期に幼少期を過ごした人は破傷風ワクチンを受けていない可能性があるので要注意!

もしワクチン接種を受けていない人が噛まれた場合、噛まれて、すぐにワクチンを接種すれば発症しても軽く済む可能性が高くなります。

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噛まれたらどうすればいいのか

噛まれたら!

できるだけ早く流水で傷を洗い流しましょう。

そして病院で診てもらってください。

噛まれた傷は、見た目には小さくても意外と深いんです。

皮下組織の奥まで到達していることがあります。

大丈夫と思っても念のために受診してくださね。