せきや微熱を風邪だと思っていませんか?
その風邪、家で寝てるとひどくなっていきませんか?
実はそれ、風邪じゃないかもしれませんよ。
カビを吸い込むとどうなるのかアレルギーの症状はどんな感じなのか
カビを吸い込んでかかりやすい病気があります。
夏型過敏性肺炎と慢性肺アスペルギルス症の2つです。
症状は、風邪によく似ています。
だから風邪だと思って、ほっといてしまうんですよね。
風邪なら、栄養のあるものを食べて、ゆっくりと体を休めたら治ります。
しかし、カビが原因の病気なら、そうはいきません。
家のカビが原因なら、家から出れば治るんですよ。
例えば、病院へ行き、入院する。すると、6時間後には熱が下がり、せきがおさまることもあります。
そこが、やっかいなんです。
治ったと思って家に帰ると、また発症する。その可能性があるってことです。
なぜなら、家の中のカビが原因だから。
カビで病気になった時の症状
カビを吸い込んでかかりやすい病気、「夏型過敏性肺炎」と「慢性肺アスペルギルス症」について。
まず、「夏型過敏性肺炎」です。
症状は
- 乾いたせき
- 微熱が出る
- 息切れ
です。
ね?風邪と似ているでしょ?
原因となるカビは「トリコスポロン」です。
トリコスポロンが好むのは、湿気のある場所。
このカビを吸い込むと、肺の中で炎症を起こし、アレルギー反応が出て、乾いたせき・微熱・息切れに苦しむことになります。
夏型過敏性肺炎は、男性より比較的女性が多いです。
それから「慢性肺アスペルギルス症」です。
痰がほとんど出ないせきが多いのが特徴。
症状は
- 湿ったせきと痰
- 発熱
- 進行すると血痰が出る
です。
こちらの方も、 風邪と症状が似ていますね。
慢性肺アスペルギルス症の原因となるカビは「アスペルギルス」です。
アスペルギルスが好む場所は、ホコリの中。
基本的に健康な人はなりません。
入院中や高齢の人など、体が弱っている人は気をつけてください。
カビでアレルギーにならないための対策
夏型過敏性肺炎と慢性肺アスペルギルス症は、カビが原因となる病気です。
これらは、どこにでもあるカビ。
病気を引き起こすカビの発生を、どうやって防ぐのか。
アレルギーにならないためにカビの発生を防ぐ対策です。
まずはエアコン。
フィルターにほこりがつきやすいです。
あと、内部の結露でカビが増えます。
その結果、部屋中にカビをまき散らすことにもなりかねません。
エアコンのカビの予防方法は2つ。
- フィルターを定期的に掃除
- エアコンの使用後は送風に切り替えて、30分ほど内部を乾かしてから電源を切る
エアコンの中の湿度を下げるようにしましょう。
続いて、浴室です。
カビに注意するのは浴室の壁や浴槽だけではありません。
シャンプーの容器の裏などに湿気が残り、カビが発生します。
そして、浴室だけでなく部屋にもカビが飛び散ります。
浴室からカビが飛び出し、広がっていくって考えると恐ろしいですね。
結露が出ると、カビは多湿を好むので発生しやすくなります。
風呂場の喚起が大事。
風呂場のカビの予防方法は2つ。
- 入浴後に浴室内の水分をふき取る
- 週1度はシャワーで50度くらいのお湯で10秒ほど浴室内を洗い流す
これで表面に付着したカビは死滅します。
まとめ
カビが生えやすい環境は、人間の体温に近い40度前後。そして湿度が高いところ。
カビが弱いのはその逆で、高温と乾燥です。
風呂場の換気が大事だから、窓を開けるのはいいです。しかし、風呂場のドアを開けるのはちょい待ち!
それは、部屋の中に風呂場のカビの胞子を行き渡らせることになりませんか?
外への窓は開けて、風呂場のドアは閉めておきましょう。