前回は、和食のマナーについて、まずはお店の入り方や座布団の座り方、お箸の扱い方などをご紹介しました。
今回はその続きです。
和食のマナーについてご紹介します。
鯛の尾頭付きの食べ方
どの部分から食べ進めるのか?骨の外し方は?
鯛の尾頭付きを目の前にして、さてどうしましょう・・・みたいな。
鯛は、頭の後ろから尾へ向かって一口分ずつ、お箸でつまんで食べます。
片面を食べ終わったら、懐紙で頭を押さえ(←前回の記事参照)形を崩さないように、骨と身の間にお箸を入れ、滑らせながら骨を身から外します。
外した頭と骨は、お皿の上の方に置きます。懐紙が無ければ、手を使った後、ナプキンで拭きましょう。
そして手前に残った身を食べます。
お寿司の食べ方
食べ方に迷いますよね。
それぞれにしょうゆの付け方があるんです。
- 握りは、傾けてネタの部分にしょうゆを付ける
- 軍艦巻きは、海苔の部分にしょうゆを付ける
こうすると、しょうゆの中にごはんを落とさずに食べられます。
ネタとシャリをバラバラにして食べないように!握ってくれた人に失礼になりますから。
お食事(味噌汁・ごはん・つけ物)
懐石料理のしめに出てくる「お食事」について。「お食事」とは味噌汁、ごはん、漬け物のセットのことです。
ポイントは、ふたの置き場所。手が交差しないように、右のものは右に、左のものは左に置きます。
さて、間違い探しです。下の画像で、フタを置く場所。正しくはどうすればいいのでしょうか?
お吸い物のフタは右に、お茶碗のフタは左に置くことになります。
食べる時は、両手で器を持ってから、お箸を持ちます。お箸を先に持つと、お椀を片手で扱うことになるので、マナー違反なんです。
もし、味噌汁の中に貝殻が入っていたらどうしますか?
お箸で取れる範囲で食べます。むしりにくいものは無理をせずに。
貝殻を空いてるフタに置きそうになりますけど、それは「自分の食べたものを外に出す」ことになってしまいます。なので、器から出さない方が無難です。
フタは裏返しておくと器を傷つける恐れがあるので、出された状態に戻します。食べ終わったら、フタをするということです。
和食のマナー まとめ
出された状態のまま、形を崩さないということがすべての作法に通じることなんです。
鯛の尾頭付きも、食べた後の骨がバラバラとか、しょうゆにご飯粒が落ちてるとか、お吸い物のフタが外れたままとか、食べた後の状態が、グチャグチャになってるというのは美しくないですよね。
マナーは、食事を作ってくれた方への感謝の心。意味を理解して、身につけたいものです。