この鼻水は風邪の症状なのか?もしかして花粉症だったりして!?
花粉症のメカニズムなどを前回の記事でご紹介しました。花粉症と風邪の違いがよく分かったと思います。
今回も前回に引き続き、花粉症について取り上げます。
花粉症の治療について
すでに花粉症の人は、いつから花粉症の治療を始めればいいのかというと、症状が起こる前です。
『抗ヒスタミン剤』
花粉症というのは、ヒスタミンという物質が出てきて、神経を刺激して起こります。
前回の記事で花粉症発症のメカニズムの説明で出てきた言葉、ヒスタミン。
神経を刺激しないように抑えてくれる薬、抗ヒスタミン剤というのがあります。
抗ヒスタミン剤は、症状が出る前から飲んだ方がはるかに良く効きます。
『減感作療法(ワクチン療法)』
花粉のエキスを少しずつ打っていく方法です。
花粉症の原因物質であるスギ花粉エキスなどを、少しずつ体内に注射して慣らしていき、アレルギー反応を軽くする治療法です。
花粉は2月頃から飛散しはじめるのですが、
12月から治療を始めて2か月間集中して注射すると花粉症の症状が、やわらぎます。
週1回、全部で10回程度打ちます。花粉が飛び始める前に終わるようにします。
『舌下免疫療法』
花粉のワクチンをパンに染み込ませて舌の下側に置き、リンパから取りこませるといった方法もあります。
注射の場合だとショックが起こることがあるんですね。アナフィラキシーショックってやつです。
パンを舌の下に置くこの方法だと、注射の10倍から100倍のワクチンを投与しても、ほぼショックが起きません。
注射のように痛くないし、ショックも起きなくて安心。舌下免疫療法の方がいいと思いますよね。
現時点では、残念ながら保険適用がないんです。1回あたり5000円から1万円の実費がかかります。
『レーザー治療』
下鼻甲介(かびこうかい)という鼻の奥の部分をレーザーで焼くという方法があります。
焼くことで、花粉に対する反応を鈍くします。
花粉症の症状の重さが日によって違う原因
花粉症の人がこんなことを言うのを聞いたことがないですか?
花粉の飛散量が多い日でも症状が軽い。逆に、花粉の飛散量が少ないのに症状がひどい。
実は、花粉症の症状が出る出ないは、室内の花粉が大きなポイントなんです。
1回窓を開けたり、1回ドアを開けると、数十万個の花粉が部屋に入ってきます。
新鮮な花粉は重たいので全部床に落ちるんですよ。だから部屋の床は花粉がいっぱい。
立ったり座ったりしてる時は花粉を吸いこむ確率は少ないんです。でも眠る時は床の花粉に鼻や口が近くなりますよね。
たくさん花粉を吸いこみます。
実は、寝てる間に吸い込む花粉が、花粉症の症状の最大の原因だったんです!
花粉症の対策
だから、最も重要な花粉症対策は床を掃除する事!
他の花粉症対策としては
- 玄関先でコートなどを、はたいて花粉を落とす
- コートなどをかける場所は、部屋の中より玄関に入ってすぐの場所にする
- 花粉が付きやすいニットなどを避け、花粉が付きにくいレザーやビニールの素材にする
など、そもそも、花粉を部屋の中に持ち込まないように気を付けることが大事です。
それから、
- マスク
ポイントは、隙間が出来ないこと。つけていて苦しくないものを選びましょう。
- ゴーグルタイプのメガネ
特に目の症状がひどい人はゴーグルタイプが有効です。
ゴーグルタイプのメガネって水泳のゴーグルみたいなメガネのこと?そんなのかけたら見た目が変で「いかにも花粉症対策してるんだな!」っていうふうな感じになりそう。と思った人!
ゴーグルタイプだって分からないようなオシャレでかけやすいメガネがあります。
かけてる見た目は自然なのに、しっかり花粉をカットしてくれるなんてありがたいメガネですね。
- うがい・手洗い
うがいや手洗いで花粉を洗い流しましょう。