前回は尿漏れについて取り上げました。
急に尿意が起こって、それが我慢が出来ないっていう状態は困りますよね。
原因が分かったところで、その治療法についてご紹介していきます。
過活動膀胱(かかつどうぼうこう)の治療法とは
過活動膀胱の治療法は主に2つあります。
『薬による治療』
尿が漏れることを防ぐ薬を使うという方法。
『自宅で出来る簡単なトレーニング』
簡単なトレーニングをすることで、症状が軽くなるようにする。
簡単なトレーニングでどこを鍛えるのかというと、骨盤底筋という部分と、膀胱です。
まずは骨盤底筋です。
骨盤底筋トレーニング
骨盤底筋を鍛えて、尿道を締める筋肉を鍛えます。
- まずは、仰向けになって足を肩幅程度に開き、両ひざを立てます
- この状態で膣、肛門をキュッと締めます
- そのまま尿を我慢するように尿道を締めます
- 3か所締めたまま、上にギュッと引き上げます
- キュッと締めて、緩める、を繰り返します
ただし、腹筋に力が入ると効果が半減するので注意。
これができるようになったら、締める時間を5秒10秒と、長引かせていきましょう。
キュッと締めた4の状態を5秒保てるようにトレーニングすると、尿を我慢することができるようになります。
テレビを見ながらでもいいので、こまめに時間を見つけて、毎日行うことが大事です。
続いて、膀胱です。
「我慢すると膀胱炎になる」というのは迷信!?
骨盤底筋のトレーニングは分かるけど、膀胱をトレーニングって何!?と思いますよね。
尿意が起きても、我慢して尿を溜められるようにするトレーニングです。
我慢するって聞くと、「膀胱炎になるから我慢するのは良くない!」と思う人も多いんじゃないでしょうか。
実はあれ、迷信なんです。
膀胱炎は、膀胱の中に細菌が入って起こる病気。尿を我慢しても、膀胱に細菌は入らないので問題無し。
なので、尿を我慢する癖をつけた方が排尿にとってはいいんです。
膀胱トレーニング
人の尿意には波があります。最初の尿意はこらえることが出来るハズ。
最初の波で毎回毎回トイレに行く習慣をつけると、だんだん膀胱が小さくなり、トイレが近くなります。
まずは1分我慢。そこからだんだん延ばすようにします。
最終的には5分くらい我慢できるようにしましょう。
我慢するのが不安な場合は、補助的に尿漏れ用のパットを使ってみるのもいいですね。
専用の物を使った方が吸収が早く、ニオイも気にならないのでオススメです。
まとめ
我慢して膀胱炎になるってずっと思ってたから我慢が健康に悪いと思いきや、むしろ我慢しないですぐに行ってると尿漏れしやすくなるだなんて!
我慢する方が良かっただなんて!
お手洗いのことを考えると、映画館で映画を見れないって悩みがある人もいると思います。
トイレが近いというのは過活動膀胱というれっきとした病気なので、心配な方は病院に行ってみてください。