エルニーニョ現象って何?日本への影響について

エルニーニョ現象について知っていますか?

聞いたことがあるけれど何がどうなって、どんな影響があるんでしょうか?

今回はエルニーニョ現象について取り上げます。

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エルニーニョ現象とは

東太平洋付近、赤道域の海面温度が平年よりも上昇することです。

遠くの海水の温度が上がったところで日本に影響あるの?と思いますよね。

直接的な影響はありません。

直接的な影響を受けるのはアメリカ大陸です。

東太平洋付近の海面温度が高くなってしまうということは魚にとって、いつもの住みやすい環境じゃなくなってしまうということ。

  • カツオ漁場の移動
  • カタクチイワシ(アンチョビ)などの不漁

そして乾いた風が吹くことによって干ばつが起きて

  • 農作物の不作
  • 森林火災

また、逆に

  • 多雨による洪水
  • マラリアなど疾病の増加

という影響もあります。

エルニーニョ現象による日本への影響は

日本にはどのような影響があるのでしょうか。

本来、インドネシア付近が世界で最も水温が高いんですよ。

インドネシア付近の海面温度が高いと上昇気流が発生して、それが日本に降りてきます。そうすると日本付近に高気圧ができて晴れの日が多くて暑い、という夏らしい気候になるわけです。

ところがですよ!

エルニーニョ現象で、東の海面温度が高くなると、西にあるインドネシア付近の海面温度が低くなってしまいます。本来、インドネシア付近が高くなきゃいけないのに。インドネシア付近の海面温度が高いから発生していた上昇気流。海面温度が低いわけですから上昇気流が弱くなります。

上昇気流が弱いから日本付近の高気圧も弱くなってしまいます。

いつもなら高気圧によって晴れの日が多くて暑くなるはずが高気圧が弱いので、雨が多くて冷夏となるんです。

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2009年のエルニーニョ現象の時はどうだったか

エルニーニョ現象での日本への影響で一般的によく言われるのがこの2つ。

  • 冷たい夏、温かい冬(冷夏暖冬)になる
  • 雨が続く(長雨)

2009年にエルニーニョ現象が大発生しました。その時はどうだったかというと、長雨で、梅雨明けの発表が無い地域がありました。

中国地方では豪雨が多発。ず~っと不安定な天気が続いていたので地盤が緩んでいて、土砂崩れが起き死者も出ました。

日照時間が短くて、野菜が高騰しました。

エルニーニョ現象によって日本もこんなに影響を受けてしまいます。