結婚式の雑学!指輪交換にそんな意味が!?ブーケトスに意外なルーツ!?

今ウエディング業界は活気づいています。結婚式を数字で見てみましょう。

招待客人数の平均は約72人。挙式披露宴など結婚式にかかる総額は約334万円。ご祝儀など招待客1人あたりが使う金額は約5万5千円。

結婚式はどういうことをするのかは知っていても、儀式に込められた本当の意味を知らない人は多いと思います。

なぜ結婚すると指輪をはめるのか?披露宴で花嫁はなぜお色直しをするのか?引き出物はなぜ渡すのか?

今回は、結婚式にまつわる本来の意味を解明していきます!

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結婚式のルーツ

平安時代における結婚は「通い婚」。男性が女性の家に通うだけで、一緒に住むことはありませんでした。鎌倉時代になり、初めて「嫁入り」という形式に。結婚式が行われるようになったのは江戸中期以降です。身分の高い武士だけに限られていましたが、やがて庶民に広まっていきました。

時代と共に結婚式も様変わり。今では、いろいろな演出が盛り込まれていますよね。その1つ1つには、意外な意味と歴史があるんです。

披露宴のお色直しの意味

女性が男性の家に入るという結婚の原型ができたのは、鎌倉時代。それまで通い婚だった日本の婚姻は、鎌倉時代に嫁入り婚へと変化しました。新婦は輿を連ねて華々しく嫁入りするようになり、新婚初夜で儀式が行われます。

この時、新郎側が赤色や青色の衣装を差し出します。白の衣装で嫁入りした花嫁が、結婚して相手の家に染まるという意味。衣装を着替え、夫の待つ寝室へ。

これが現代にも伝わる、披露宴の定番のお色直しのルーツとなっています。

引き出物の意味

引き出物は日本独自の習慣で、そのルーツは平安時代。宴を開いた後、主人は大切な客のために贈り物として馬を用意しました。

それを庭に引き出して見せていたことから「引き出物」と呼ばれるようになったんです。それが明治以降、結婚式の贈答品として受け継がれました。

結婚式を行う場所

もともと日本の結婚式は、親戚や友人を集め、おもに新郎の家の中で行われていました。

自宅以外で行われるようになったのは、明治時代に入ってからのこと。きっかけになったのは、当時皇太子だった大正天皇が1900年に日本初となる「神前結婚式」を行い、これが国民の大きな話題となりました。以来、一般人の間でも神前結婚式が急増。そのまま神社で披露宴も行うというスタイルが徐々に広がっていったのです。

ところが、1923年9月1日、関東大震災が発生。その影響で結婚式を挙げていた東京にあるほとんどの神社仏閣が焼失してしまいました。

そんな状況の中、新たに結婚式場として注目されたのが帝国ホテル。震災当日に開業し、被害をほとんど受けていませんでした。そこでホテル内に神殿を設け、結婚式に対応し、着付けやヘアメイクなど一貫したサービスを行って人気を博しました。

これが今で言うホテルウェディングの始まり。とはいえ、庶民にはまだ高嶺の花でした。

ウェディングケーキ

ウェディングケーキは18世紀のイギリスが発祥で、3段が基本。

一番下の段は結婚式に来たゲスト用。中段は式に来られなかった親類や友人用。そして上段は、1年後の結婚記念日用のものとされていました。

しかし日本では、その高さで結婚式の豪華さを表すようになりました。

きっかけとなったのは、1960年の石原裕次郎さんと北原三枝さんの結婚。披露されたウェディングケーキは、高さ1メートルの9段重ね。これが話題となり、ホテルでの披露宴とウェディングケーキが一気に広まりました。

ちなみに、ケーキ入刀のタイミングで写真を撮るようになったのもこの頃です。

有名人の影響力ってすごいですね。

チャペル形式

1981年にチャールズ皇太子とダイアナ妃が結婚。その結婚式は日本でも中継されました。この時、ダイアナ妃が着ていたウェディングドレスが多くの女性のあこがれに。日本でもチャペル結婚式がブームになりました。

このチャペル形式が人気となって、今では当たり前の「ブーケトス」が定着しました。

ブーケトスの本来の目的

挙式の後、独身女性で盛り上がるブーケトス。受け取った女性は、次に結婚できるとされています。

そのブーケトスの始まりは、14世紀頃のイギリスといわれていて、きっかけはちょっと乱暴なもの。現在と意味も少し違うものでした。

当時の結婚式では、独身女性が幸せにあやかろうと、挙式の後、花嫁のドレスを引きちぎったり身につけているものを剥ぎ取ったりしていたんです。花嫁は襲いかかる女性たちから逃げるため、仕方なくブーケを放り投げたのがルーツ。これがいつしか定着し、ブーケトスという儀式になりました。

みんなから逃げるためにブーケを投げてたんですね(^^;

結婚指輪の意味

なぜ結婚式で指輪が交換されるのか?そのルーツは、約2000年前のイスラエルにあります。

当時イスラエルでは布を巻きつけたような衣服が普段着でした。しかしこの服にはポケットが無く、財産を入れた金庫の鍵を持ち歩けません。そこで鍵を指輪状にして身につけました。

これが、やがて婚約指輪や婚約指輪へと発展。財産のシンボルでもある指輪を渡すということは、全ての財産を渡す、という意味も込められているのです。

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まとめ

有名人の影響力ってすごいことが分りましたね~。

ところで、婚約指輪が「給料の3ヶ月分」というのを広めたのは誰だと思いますか?ある芸能人なんですよ。

それは、郷ひろみさんです。

1987年に二谷友里恵さんと結婚する時の記者会見で「婚約指輪は僕の給料の3ヶ月分のものを贈りました」と言いました。ジュエリーメーカーが企画した「ダイヤモンドは給料の3ヶ月分を贈りましょう」という指輪のPR戦略がちょうど重なっていて、郷ひろみさんの一言で一気に広がりました。

披露宴でのキャンドルサービス。あれもローソクの会社の社員が商品のPRを結婚式で出来ないかな?と考えてやってみたところ、大好評となり広まったんです。

結婚式や披露宴の華やかな演出も、由来を知ると、あんまり夢が無かったな~。そんなものなのかもしれませんね。