上手な叱り方のポイント。使ってはいけない3つの言い方があります。
これに気をつけないと、怒りがうまく伝わらなくて、いつまで経っても相手が行動を直してくれません。
怒り損にならないために。
上手な叱り方
自分が叱られた時はどうだったか考えてみましょう。
ずっと怒鳴り続けられたり、過去のことを持ち出されたり。そういった叱られ方は嫌だったのではないでしょうか。
怒っている側の気持ちも考えてみましょう。
怒ってる時ってムカついてるわけですから、相手にぶちまけてスッキリさせたい気持ちもあるでしょうね。
言うことを聞かない3歳くらいの子供を叱りつけているお母さんを見てると、苛立ちの感情を子供にそのままぶつけているようにも思えます(^^;
遅刻した部下を叱りつけている上司も、威圧して部下をビビらせることでストレス解消してるのかな?みたいな・・・
でもそれだと何にもならない。
本来怒る事は、相手へのリクエストです。
つまり、どうしてほしいかを伝える手段ということ。
相手を凹ますことでもなければ自分の憂さを晴らすことでもないのです。
この事ををきちんと意識しているかどうか。
意識できていれば、むやみに怒鳴ったり、いつまでも怒ってぐちぐち言い続けることはしないですよね。
「怒ること=どうしてほしいかを伝える手段」
相手にどうしてほしいかをうまく伝えることが出来れば、それが上手な叱り方です。
怒りの上手な伝え方
それを踏まえて上手に叱るには、守らなければならないポイントがあります。
「いつも君は失敗するよね。」「いつも君はそうだ。」という怒り方。
いつもという言葉を使われると相手は、毎回じゃないよ!と不快に感じます。
→この場合は「その場だけの事」について怒る。
上司が部下に対して・・・「なんで連絡しないんだ?」「なんでこんなことも出来ないんだ?」
お母さんが子供に対して・・・「なんで勉強しないの。」など。
相手を怒るときに使う言葉「なんで?」 ですが、本当に原因を追求したくて使っているなら意味はあります。
しかし怒りにかまけた「なんで?」は理由を聞いていません。
相手にとっては責められているだけの不快に感じる言葉で、激しく反発を覚えます。
これでは怒りを素直に受け止められません。
→「なんで?」は使わない
上司が部下に言う「お前絶対ミスするよな。」「必ず忘れるよな。」
あと似たような感じで、お母さんが小学生や中学生の子供に言う「みんなやってるわよ。」など。
誰しも言われたことありますよね~。
人は一般論を嫌います。
相手に聞く耳を持たせるには、「みんな」とか「周りは」とか「普通は」とかを使ってはいけません。
受け入れてもらいやすくするためには、その人個人の感情だと伝わればいいのです。
→「私」を主語にすること
子供に対しても使える上手な叱り方のまとめ
上手な叱り方というのは、上司から部下に対しても使えますし、お母さんが子供を叱る時にも使えます。
- 「いつも」「なんで?」「○○だよな」の使用禁止
- 主語は私にする
- 手短に伝える
- 普段は最小限の声量で
改めてもう一度。
怒る事は、相手を泣かせたり恐がらせたり委縮させたりすることでもなければ、自分のストレス解消や憂さを晴らすことでもありません。
相手へのリクエストであり、どうしてほしいかを伝える手段ということ。
この意識が大切です。