いつ、人は嫉妬の仕方を覚えるのだろう。「嫉妬ってしたことないんだよね。どうやってするの?」って言えるものなら言ってみたい。
私はベテランだ。「あの人に嫉妬してみて」と言われたら出来る自信がある!人じゃなくても動物が相手でもイケるかもしれない。物でも出来そうな気がしてきた。
しかし、もうイヤだ。人の幸せを心から祝福出来るような人間になりたいんだ、私は。
今回の疑問「嫉妬したくないのに、なんで嫉妬してしまうの?」
嫉妬について書かれた本があった。
嫉妬には2つある。
まず1つは、愛情関連の嫉妬。
愛情関連の嫉妬
本当に求めていることと主観的に感じていることが違う。
下の子が生まれた時に、上の子が下の子をいじめたりする。
本当は「親から愛されたい」というのを求めているのに、主観的には「赤ちゃんへの憎悪」を感じている。
嫉妬は、本当に求めていることを遠ざけてしまう。
赤ちゃんをいじめたら、親から怒られるし、親はもっと赤ちゃんの方を見るだろうし、親の愛情は自分から遠ざかってしまう。なのに、赤ちゃんを攻撃してしまうのである。これが愛情関連の嫉妬。
もう1つは優劣関連の嫉妬。
前回の記事の嫉妬は、これ。
優劣関連の嫉妬
優劣で人間としての自分の価値が決まるという信念を本人が持っていると起こる。
同期が出世コースに乗るという「事件」の「衝撃」
衝撃は嫉妬をあおる。
同期が出世コースに乗ったという出来事。これが事件。
え!マジで!?という衝撃。
疎外感を刺激されると嫉妬が強まる。
同期で横並びだったはずなのに、いつの間に!
つながりが感じられると嫉妬は和らぐ。
でもそこで「あ~、あの人が人一倍頑張ってる姿を見てたし、相談もされてたし。」とか思えたとしたら。
衝撃には、視野を極端に狭くする作用がある。
同期が出世コースに乗ったという事件の衝撃で、視野が狭くなって嫉妬の炎がメラメラと。
ここで唐突にケーキの登場。特に意味はない。うまそ~食いて~(^◇^)
というわけで、嫉妬には「愛情関連の嫉妬」と「優劣関連の嫉妬」の2つがあるということが分かった。
嫉妬について深く掘り下げていく。
嫉妬は、自分という存在が認めてもらえなくなりそうな危機。
認めてもらえなく「なりそう」な危機ってのがポイントだ。
「認めてもらえないこと」が決定したのかと思いきや、「なりそう」という予感?いや、妄想かな(^^;
被害者意識。
認めてもらえなくなりそうって自分で思って被害者になっちゃってる。
「親が赤ちゃんを可愛がったら、自分という存在が認めてもらえなくなりそう。」
親は、あなたのことも可愛がるよ!
「同期が出世コースに乗ったら、自分という存在が認めてもらえなくなりそう。」
もしそうなら、同期の人があなたに及ぼす影響力すごいな!神様か!
思わずつっこんでしまった。
「下の子が生まれた」「同期が出世コースに乗った」という事件に対して、すぐ「やべ~、自分の存在が認めてもらえなくなりそう」って思って、嫉妬のスイッチを入れる。
「認めてもらえなくなりそう」って、簡単に思い過ぎなんじゃないかって気がしてくる。
自己肯定感の高い人は「自分という存在が認めてもらえなくなりそうな危機」を感じにくい。
自己肯定感とは、自己を肯定している感覚。
肯定とは、積極的に意義を認めること。意義とは、その物事が持つ価値や値打ちのこと。価値とは、役に立つ度合い。
つまり自己肯定感とは、“自分で「私は役に立っている」と積極的に認める感覚”のこと。
この“自分で「私は役に立っている」と積極的に認める感覚”を持っていれば、「自分という存在が認めてもらえなくなりそう」だと簡単に思わないでいられる!?嫉妬しないで済む!?
ということは逆を考えると、嫉妬してしまうのは自己肯定感が低いから?
嫉妬は心の傷の悲鳴。
相手をやっつけることではなく、自分を癒すことが大事。
嫉妬を感じる時こそ、自分を癒す時。
心の傷をいたわり、自分を癒すことが大事。
あの人は立派で、自分が全然ダメなことを思い知らされて自己嫌悪。嫉妬する自分の小ささで、自己嫌悪のおかわり。
そんな日々ではいけない。自己嫌悪をたっぷり味わっている場合では無いのだ!
さて、どうすればいいのか。答えは「逃げろ~!!」だ。
わざわざ自分の不安や劣等感を刺激する人を見ても、何のプラスも無い。
嫉妬しそうなものは見ないようにする。
心のシャッターを降ろし、今はこれでよいと自分に言ってあげる。
自己嫌悪してたら、自己肯定感が高くなるわけない。どんどん嫉妬しやすくなっていく。
嫉妬するのも疲れる。相手の方だって嫉妬されても嬉しいわけがないし。プラスになってる人が誰もいない。だったら、嫉妬のニオイがするものはシャットアウト!
相手からの嫉妬も同じように考える。
逆に、もう一歩踏み込んで相手とつながってみる。
相手に疎外感を与えないこと。
独占欲などを欲としてじゃなく、怖れとして考える。
自分が感じている嫉妬のことが分かってきたら、自分が嫉妬された場合も大丈夫な気がする。
ああ、この人は今「自分という存在が認めてもらえなくなりそうな危機」を感じて、怖がっているんだなって。
そう思うと、相手からの嫉妬も、今までとは違った受け止め方が出来るのではないだろうか。
嫉妬は心の悲鳴。自己肯定感が高いと嫉妬は感じにくい。
こうやって書いていると、本を読んでた時よりもじっくりと嫉妬について考えることが出来た。
人間の価値は優劣で決まるって思っていると苦しい。
優れている方が役に立って、劣っている方は役に立っていない、だなんてね。
それに、何を基準に「優れている」のか「劣っている」のかを判断するの?っていう話で。
人間の価値は優劣で決まらないということを身をもって示している人は、やはり嫉妬されにくい。
全ての人をVIP待遇するような人も嫉妬されにくい。
自己肯定感が重要なポイントだな。
本には嫉妬の相談も載ってて、具体的で分かりやすい。
今回は嫉妬について本を参考にしながら私なりにまとめた。嫉妬のメカニズムが分かって勉強になった(^◇^)
自己肯定感についても、考えないと。自己肯定感、高めたい!
まだまだ考察は続く。