前回の続き。
歯に海苔が付いていた時、「なんか付いてるよ」と言って指で海苔を取ってあげることが優しさだと書いた。
あ、それはウソ。
優しさは、指で取ってあげるって部分じゃない。
海苔の存在をどう思うかって部分だ。
「意に介さない優しさとはどういう優しさなの?」
私の思いを書いてたら、思いのほか長くなってしまって自分で驚いているのだが、今回も長くなる予感がする・・・(^^;
玉森さんは、キスマイbusaiku!?の他の回でも、そういったことを言っていた。
彼女がおならをした時の対応。
「今のおならなの?かわいい音だね。(笑いながら)もう1回聞かせて?」
これ、すごい。彼女の心を救う。
それから、前回の海苔の話を踏まえてみると、あの海苔の人なら、おならでもこう言ってくれるだろうなって納得できる。
海苔の発想の人ならば。
おならの音がかわいかった、と。
プ~じゃなくて、ブボっとかでも言うんだろう、かわいいって。
ブボボボッという音の時に「今のおならなの?」って言うと意味変わっちゃうけど(笑)
おならで収まってないだろ、なんか出ただろって。←きったね~な~(^▽^)
冗談はさておき。
おならをしたことをかわいいっていうのは、ふ~んって感じなんだけど、ポイントはここ。
「もう1回聞かせて。」
これ、ここが歯の海苔を「取ってあげる」人だから、この言葉が思いつくんだと思う。
もう1回聞かせてって言うからこそ、おならの音がかわいかったと言ったことが本当っぽくなるというかね。
本当にもう1回聞きたくはないんだろうけど、聞きたいのかもしれない、ん~・・別にもう1回聞いても構わないのかな。
どうなのかは分からないが
「もう1回聞かせて」
と言ってくれたことで、おならをしてしまった彼女は、気が楽になったに違いない。
あ、私、大丈夫なんだって。
海苔の時と同じ。
おならを聞かれてしまった、もう終わった~!と思ったのに「もう1回聞かせて」と言っている。
私、終わらないの?生きてるの?大丈夫なのね、良かった~。
「かわいい音だね」だけでも助かるっちゃー助かるのだが、「もう1回聞かせて」の助かり方がすごいっていう。
あと、斉藤工さんがゲストの回で、彼女にワキ毛が生えてた時に言うか言わないかのキスマイチョイスがあった。
その時の玉森さん。その質問を聞くとすぐに「そんなの簡単じゃん」とポツリ。
玉森さんは「言わない」の方に手を挙げた。
理由が、「好きな人だったら、毛すら愛す」と。
玉森さんからしたら、“そんなの簡単”なのである。
好きな人だったら毛も愛してるから生えててもうろたえない。歯に海苔が付いてたって、おならされたってね。
ananでのインタビューもこう答えていた。
僕は好きな子が隣でスヤスヤ寝てくれてたら、それだけで幸せだろうし、たとえ寝顔がヘンでも、それすら可愛く見えると思うんですよ。ヨダレもいびきも大丈夫。おなかが出てるとか、脚が太いとかも気にならない。
さらけ出したほうが絶対よくなるはずなのに
歯に付いた海苔、わき毛、おならの対応を聞いて、ananのインタビューを読んで、感動した。
こういうふうに思ってくれる人が近くにいたら、みんな悩みが無くなるんじゃないかなって思った。
意に介するとは、気にかけるという意味。
気にかけるとは、心にとめて考えること。
心にとめるとは、心にしっかり覚えておくこと。心から離れない、心から離さない。
意に介さないとは、心にしっかり覚えて考えることはしないってこと。
心からすぐ離す。ポイって。←ポイ捨て大歓迎(^▽^)
歯に海苔がついている。
プーという音がした。
脇に毛が生えているのを見た。
そこから、「え!?海苔!?」だとか「この音って・・・おならか!?」だとか「脇毛が生えてるなんて・・・!?」とか、考え始めないということ。
あ!それって、前にも書いた、“評価しない”ってことにもなる。
だから、意に介さないでいてくれることが、心を救ってくれることになるんだ。
例えば、何かあった時に周りが自分に気を遣って接してくれたことで、返って気まずくて居心地が悪い場合がある。
そんな時に、何も知らないかのように普段通りにしてくれたから、こちらもいつもと同じように居られた。
気を遣ってくれるよりも、意に介さないでいつもの態度でいてくれることによって、何も変わらない安心できるいつもの生活の中に引き戻してくれる。
外食の吐き気もそう。
あまり食べてないことに気付かれて、私が「気にせずに、どうぞみんな食べて」と言ったら、「食べてないけど、大丈夫?」とか心配されるのがプレッシャー。
「気にせずに、どうぞみんな食べて」を意に介さずに受け取ってくれて、「うん、食べるね~」と食べてくれると、どれだけほっとするか。
ほっとして、むしろ箸をのばして食べようかなってなっちゃうわ(笑)。
こう書くと、放っておかれるとそれをやりたくなるというあまのじゃくっぽく思えてくるが。
けど、意に介さずにいてくれたことで、助かった~ほっとした~という経験がある人は結構いるんじゃなかろうか。
心に置いておかずに、ポイって捨てちゃえ!意に介す前に!!
社交不安障害の人って、気に病むのが大得意だ。
心にとめて、ず~っとず~っと考えるのが好き。(^▽^)
意に介さないってのは、その逆のことだから。
意に介さないという優しさを手に入れるのって、私には難しそうだな~。
しかし玉森さんという手本となる人がいる。
社交不安障害は人をシャットアウトするのも得意なわけだから、「どうでもいいわ!」という冷酷な思い方を、そっちの方へ活かせたら。
「意に介さない」を習得できるかも。
まだまだ考察は続く。