もうずいぶんと一般的に浸透している言葉、終活。
それは人生の終焉に向けた準備のことです。
具体的には、葬儀の準備、墓地の購入、遺産相続の計画、持ち物の整理、遺言書とエンディングノートの作成などを準備します。
亡くなった本人が終活をしていた割合はどれくらいだと思いますか?
終活しといた方がいいよね~って言ってるだけで、実際動いてる人は、それほど多くなさそう。
20%くらいかな~。
なんと、2015年の調査では41.8%でした。
意外に、やってるんです。
しかし、終活の盲点と言われているのがデジタル遺品。
デジタル遺品のトラブルについて
デジタル遺品とは、個人のパソコンや、デジカメ、スマホのことって思っていませんか?
その物、本体だけが遺品ではありません。
中身!
残されたデジタルデータやfacebookなどのSNSを通じてインターネット上に残されたオンラインデータなど。
それらも含めて、デジタル遺品なのです。
デジタル遺品によるトラブルは、大きく分けて2パターンあります。
一つは秘密のデータが見つかること。
秘密の趣味とか見られたくない写真とか。
二つ目は大事なデータを引き継げないこと。
デジタル遺品の対策!デジタル遺品用のエンディングノートを作成する
書いておかなければならない項目はこれです。
- パソコンやスマホにどのようなデータが入っているのか
- 自分の死後どう扱ってほしいのか
- ネット上での金融取引の情報
この中で、一番大事なところはやっぱり財産関係です。
ネット証券とネット銀行の取引をされている方は、しっかりと家族にエンディングノートで伝えていただきたいです。
少なくとも、どこの銀行と取引があるとか、どこの証券会社に取引口座があるとか。
デジタル終活セミナーの参加者の多くは30代から40代なんです。
年配の人より比較的若い世代の関心が高い傾向にあります。
デジタル機器を使いこなしている世代が、終活世代に移行してきてますから。
今までデジタル遺品がそこまで問題になってきませんでした。
ですが、これからは、どんどん問題になってくる可能性があります。
スマホロックの解除は遺族でもできない
デジタル終活をせずに亡くなった人の遺族が個人の大切なデータを取り出したいと訪れる駆け込み寺があります。
何らかの原因でデータを失った機器からデータを復旧する会社のことです。
ネット上で24時間体制で相談を受け付けていて、全国各地から依頼が寄せられています。
仕事で使うのに間違ってデータを消してしまったとか、そういうことを助ける会社だったのに、ここ数年はデジタル遺品関係の依頼が目立ってきています。
一番多いのが「パスワードが開かない」という依頼。
パソコンのハードディスクに何か残っているかも!?
スマホの中身を確認したい!など。
こんなふうに、デジタル遺品の調査をしてもらいたいという人は、かなり増えています。
思い出の写真や動画などのデータを守るにははどうすればいいのか。
パソコンなど個人の端末だけに保存せず、家族で共有しておくことも一つの方法
どうしても!とか、なんとしてでも復旧してほしい!と懇願する方々が多いです。
家族間でそれぞれのパソコンやスマホを使っている場合に関しては、ネット上のサーバーに保存するクラウドサービスを使って、家族のデータは自動でクラウドに入るという状況を作るのも良い方法です。
まとめ
終活なんてまだ早いと思っている人!
デジタル終活に、年齢は全く関係ありません。
家族に迷惑をかけないためのデジタル終活については、こちらをご覧ください。
隠したいデータばかりではなくて、残さなければいけないデータの方が重要です!