パンダは絶滅が心配されるほど、数がそんなに多くありません。
日本には何頭いて、どこの動物園で見られるのか。
そして、よく「パンダってレンタルされている」と聞きますけど、なんでレンタルなのか。
また、レンタル料について。
日本にいるパンダの頭数
2017年、日本にパンダは全部で9匹います。
日本にいるパンダは中国から借りています。
そもそもパンダは中国の四川あたりにいます。
そこから日本に来ています。
シャンシャンを含む日本にいるパンダの全9匹は、いずれ中国に返さなければいけません。
日本で生まれたパンダの赤ちゃんは中国に所有権があります。
そういう約束なのです。
パンダがいる動物園は日本だとどこなのか
パンダが見られる動物園と、その頭数についてです。
- 東京の上野動物園に3頭
- 和歌山のアドベンチャーワールドに5頭
- 兵庫県の王子動物園に1頭
つまり日本にいる9頭の内訳は、関東に3頭と関西に6頭ってことですね。
日本にいるパンダのレンタル料
パンダは借りているので、実はレンタル料を払っています。
パンダのレンタル料はいくらだと思いますか?
ペアで1年間約1億1000万円です!
レンタル期間は10年から15年と決められています。
パンダの赤ちゃんが生まれると、ニュースになりますよね。
だから「赤ちゃんが生まれたんだ~」と分かるんですけど、知らない間にパンダって中国に返されているのです。
ちなみに、日本から中国に返されたパンダは、中国で主に繁殖に勤しみます。
赤ちゃんが生まれたら、そのパンダをまた日本にレンタルする、という感じです。
なぜレンタルなの?欲しいんですけど!買いたいんですけどーみたいな。
パンダがレンタルなのは、絶滅の危機からです。
世界の自然を守っていこうという世界自然保護基金のシンボルマークにもパンダが使われています。
それくらいパンダは絶滅の危機の象徴。
2016年9月、この取り組みが実りました。
パンダは絶滅危惧種の指定から解除されたのです!
だからといって、そんなに数が多くなったというわけではありません。
そもそも住んでいる場所が限られているというのがパンダなのです。
ちなみに。
1957年から1982年の間、実はレンタルではなく寄贈していました。
その時期、中国は世界各国に、パンダ23匹をプレゼントしていたのです。
ところが、1994年からレンタルのみに変わりました。
絶滅危惧種ということもありますし、ワシントン条約の規制によってです。
日本に初めて来たパンダ
パンダが日本に初めて来たのが1972年。
ランランというメスのパンダと、カンカンというオスのパンダがやってきました。
1972年は日中国交正常化がありまして、そういう理由で寄贈されました。
初めて来日したパンダに、日本中からお客さんが詰めかけました。
公開の初日は動物園にお客さん約6万人も!
「客寄せパンダ」という言葉はこの時に生まれたそうです(笑)