社交不安障害を治すために④自分の感情を肯定することがエネルギーになる

手が震えたりする反応自体は、おかしなことじゃないということを知った。

それが分かっていると安心だ。自分を責める必要無し!

やるべきことは、危険じゃないのに「危険だ!」とと感知するセンサーのズレを修正すること。センサーを調整していけば、人がいればすぐにピピピと警報を鳴らすことが無くなって、ラクな気持ちでいられる状況が増える。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

今回の疑問「センサーのズレを直すには?」

私なりの結論『自分の感情を肯定すること』

社交不安障害は病気だと理解することが治すための一歩。私の人格は関係無いんだ。外食で吐き気がしたり手が震えて字が書けないのはもうイヤだから、自分の臆病な性格のせいにしたり、度胸がないという自分の能力のせいにしない。

本気で社交不安障害を治しにかかるぞ!

これまでも自分で何とかしようと試みた。友達と頻繁に食事に行った時期がある。吐き気はおさまらなかった。

髪を切る時は毎回行ったことない美容院に出陣(^◇^)手の震えがひどくなった。

何の戦略性もなくただ人のいるところに行っても、おそらく失敗体験を繰り返すだけ

その時間を必死に堪えることだけに集中してしまい、周囲になじめないと感じ、やっぱり自分はだめだという思いを強めてしまう

「相手はよく知ってる友達だし、ちょこちょこ来てる店なんだから何も緊張することは無いじゃないか!」って自分に言い聞かせていた。普通は落ち着きが取り戻せると思うから、そうすると思う。それだと治らないのはなぜ?

そうやって考えれば考えるほど不安に意識が集中してしまいますし、不安を感じる自分がおかしいという気持ちが強まってしまうからです。

これはあれなのか?社交不安障害の「忍耐」ってやつか。私がやってたのは、治すための努力じゃなく、症状をひどくするための忍耐。

ガーン!!そ、そんな~。そりゃないよ~。頑張ってたのに・・・

治すためのやり方が間違っていた。正しいやり方を知らないと、すぐに社交不安障害の悪循環の中へ。

治るということはどういうことかというと、不安を全く感じなくなることじゃなかった。程度の問題だった。

センサーが過敏なので、不安の程度が重いものになってしまう。このセンサーのズレを修正するには、認知行動療法が有効だ。認知というのは、物事のとらえ方のことだった。(この辺のことは全て前回の記事に書いた。)

「多少の不満を感じながらも対人関係を改善させれば、自信がついて、不安も軽くなる」という方向に考えるのです。

社交不安障害には、悪循環が複数ある。それを、好循環に変えるには、こうすればいい。

ネガティブな評価を恐れる→実際に人とやりとりしてみたら、ある程度の成果をえられた→少々自信がつき、次のやりとりをしてみる気になる

「ある程度の成果」ってところが引っかかる。

悪循環では、ここの部分が「手が震えてしまった」ってなって、「やっぱり私はダメだ!」と思って不安が強まる。

そこをきちんと「成果を得られた!」と喜べるのかどうか。ルンルン♪気分になれると好循環に入れる。

ただ、ここで重要なことはこれ。

変化は、徐々に、そして地道な努力の中で起こる

徐々に、だ。数ヶ月どころじゃないかも。何年も、もしくは十何年も?

そして、地道な努力。いきなり大勢の人の中に放り込まれて修行して、パっと一瞬で治るもんじゃない。

変化を感じられなくてつらくなってきて、自分がやってることは無駄なことじゃないかって思った時にはこれを思い出すことにする。

このプロセスこそが、回復のプロセスそのものです。

地道に歩んでいってゆっくりとした変化を起こしていこう。

「その場にいることの不安に対処する」というところには焦点を当てません。「その場でどのように人とのやりとりをするか」というところに焦点を当てます。

身体症状に対して、

1 対人関係療法によって不安の基本レベルを下げ、不安反応を減じていく

2 症状に力を与えないように、症状との付き合い方を変える

対人というのは、自分以外の人のことである。だからって家族や友人や知らない人も全部含めて関係をどうにかしていこうとすると大変だ。

重要な人に絞り、今現在の関係を見ていく。その人との出来事ややりとりに焦点を当てる。気持ちや症状と関連づけて進めていくのが、対人関係療法だ。

対人関係療法を進めていくと「治療による役割の変化」が起こる。性格のせいだと思ってたのが、病気にかかってたんだという認識に変わることも「治療による役割の変化」だ。

社交不安障害の悪循環から抜け出したいと思ってはいるものの、すっかりその世界に慣れ親しんでいる。慣れ親しんでいる役割に変化を起こしていくわけですから、苦しいし不安になる。

怖い。だけど「これは治療による役割の変化によって感じている不安だ。」とちゃんとわかっていると大丈夫!

心構えはバッチリ。

地道な努力で徐々に起こる変化に不安を感じても、「ああ、これのことね」と思えば楽勝♪

どうやったらセンサーのズレを修正できるのかというと、とても大事なのが、自分の感じ方を肯定すること。

自分の感じ方がおかしいと思っている限り、現実を否定することに膨大なエネルギーを使ってしまい、変化に向けてのエネルギーが残らなくなってしまいます。

友達と一緒であろうと、外食で不安を感じてしまっている自分。それを「いいと思う。」って認める。「大したこと無い状況なのに情けない!」って自分のことを責めない。怖がっている自分を許す。

センサーを調整するのに必要なエネルギーは、自己肯定感。自分を責めている限り、センサーのズレは直せない。

社交不安障害の方の一つの特徴として、自分の感情を肯定できないということがあります。

誰かに対してイラっと感じた時に、相手に文句を言わないどころか、そのイラッとした気持ち自体を自分の中で押し殺してしまうことがよくある。もしイラッとしてる気持ちを正直に顔に出したら、ネガティブな評価を受けて傷が大きくなることが怖いから。

イラッとする状況だったらイラッとするだろう、誰だって。人間だもの。単純に考えられたらいいのだけど。そうはいかず・・トホホ。

自分の気持ちを受け止めるには、ある程度の勇気が必要だ。

自己肯定感というエネルギーを補給するためには、まず、自分がどんな気持ちになっているのか、を認識することから始めていこう。

ここで知っておいていただきたいのは、「不適切な気持などない」ということです。どんな気持ちであれ、感じた以上は適切なのです。

「友達と出かける約束の日が近づいて来て、逃げたい気持ちでいっぱいになってきた。こんな気持ち、間違ってる!」と考えてしまっていたが、この気持ちでさえも、適切。

社交不安障害でズレてしまっているセンサーでも、感じたことは全部、適切なのだ。

不安で脂汗をかいたり赤面したりしても、自分がダメな人間だということではなく、社交不安障害という病気にかかっているということ。そして、病気を治すには、自分を責めてしまう苦しさをこらえて、感情を肯定していくこと。

まだ完治したわけじゃないから吐き気がするのは当然。吐き気があろうと今は治療に集中しよう、この吐き気も自分の感情も認めようって思えた時、すでに治るための好循環に入っている。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

センサーのズレを修正するエネルギーは自己肯定感。自分の気持ちは感じた以上は適切だから、肯定しよう。

社交不安障害を治すためには、自分の感情を肯定すればいいのである。そんなことでいいのか~。

もっと難しいことをしなきゃいけないんだと思ってビビってた。自分を好きになる、とかね。

自分の気持ちを受け入れるなんて、朝飯前。嫌なもんは嫌でいいし、常日頃からやってると思うが・・・・。

本を読んで、じっくりと自分を振り返ってみると・・・。外食の吐き気とか、手の震えとか、人を怖がる自分とか、許せなかった。自分に対して怒ってた。「なに怖がってんの!?」って。

怖いという気持ちを、そういえば1回も肯定したことなかったな~。不安や怖さを感じたことを否定して、気合いで乗り越えようとしてたわ。も~全然ダメじゃないの~。自分にガッカリ・・・あ!ガッカリしてはダメだ、いや違う!ガッカリしている自分の感情は適切なんだ。ガッカリしてもいいじゃないか。

私は、とりあえず、ガッカリしとこう(^◇^)

なにもかも、感じた以上は適切。

この本に詳しく書いてある。


社交不安障害の悪循環が染みこんじゃって、すぐに否定的な考えになってしまう。やりすぎでも今は「全部適切じゃ~い!」と思うことにしよう。

まだまだ考察は続く。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
ひとり言
シェアする
kanrininをフォローする