社交不安障害を治すためのエネルギーは、自己肯定感だった。
自分の感情を肯定すること。その大事さは前回の記事に書いた通り。
物事のとらえ方を見直していこうと思う。今回もこの本から抜粋しながらまとめた。
途中で燃料切れにならないためにも、自分の感情を肯定するっていうことを常に忘れずに!
今回の疑問「自分の感情を肯定し続けていかなきゃいけないと思うけど、出来るのだろうか?」
社交不安障害をどうやって治していくか。
対人関係療法によって不安の基本レベルを下げ、不安反応を減じていく
ということで、対人関係療法を使う。
ポイントは
- 重要な人に絞る
- 今現在の関係を見ていく
- その人との出来事ややりとりに焦点を当てる
気持ちや症状と関連づけて進めていくのが対人関係療法。
対人関係の問題領域
- 悲哀(重要な人の死を十分に悲しめていない)
- 役割の変化(生活上の変化にうまく対応できない)
- 役割をめぐる不一致(重要な人との不一致)
- 対人関係の欠如(上の3つの問題領域のいずれにもあてはまらない)
社交不安障害では「役割をめぐる不一致」と「役割の変化」の2つに重点を置く。
まず「役割の変化」から。
「役割の変化」というのは、生活上の変化にうまく対応できていないことが症状悪化につながっているような場合を指します。
例えば、友達が結婚して今までと同じように遊んだり出来なくなるとか、仕事でポジションが変わったとか、いじめを受けるようになる、とかだ。
昇進するなどの「よいこと」であっても、社交不安障害の人にとっては社会的役割が変わるのはストレスになる。
カラオケで意識せずに歌えていたのに、頭が真っ白で歌えなくなってしまったことがあったとする。それ以来、カラオケで不安症状が出るようになった。これも役割の変化が起きている。
カラオケで意識せず歌える役割→また頭が真っ白になるかもって怖がりながらカラオケで歌わなければならない役割
社交不安障害の時には不安の基本レベルが高まっていますので、役割変化によるストレスを何倍にも大きくしてしまい「自分には出来ない」という絶望感増すことになります。
どんな人でも変化に対して少しは不安を感じるもの。新しい役割を引き受ける時に不安を感じるのは当たり前だ。当たり前だと認識できれば、不安をコントロール範囲に収められる。「慣れたら不安はやわらぐ。まだ慣れてないから今は不安が強いんだな」っていうふうに♪
新しいことにうまく対応できないから不安症状が出るというのはよく分かる。未知な世界は確かに怖い。それともう1つ。新しい役割に変わるってことは、慣れ親しんだ今までの役割とのお別れしなきゃいけない。
古い役割の喪失を悲しみ、受け入れる
昇進するのは嬉しいことだけれど、安心感があった今までのポジションを離れなければならないのは悲しい。その感情を見落とさずに、しっかりと認識して肯定すること。
古い役割についてのネガティブな気持ちがあるかどうかを明らかにする
社交不安障害になっている自分。これも役割になってしまっているかもしれない。
社交不安障害が治るというのは役割の変化になる。となると、その新しい変化への不安が強すぎるために「社交不安障害になっている自分」もそんなに悪くないかな~とか言い始める可能性がある。
変化そのものについての気持ちを受け入れる
昇進すれば嬉しいし、安心感のある場所を離れるのは悲しいし、突然言われて役割を変わることになったんだったら驚くし準備が出来ずに腹が立つだろう。ネガティブな感情もポジティブな感情も軽視せずに受け入れること。
相談や愚痴など何でも聞いてくれる人は周りにいるのかどうか。
そういうサポート源があると、役割の変化を乗り越えやすくなる。
サポート源はとても大事だ。私もそうだが、社交不安障害の人はサポート源が多くない。
安心できる人間関係の中で気持ちを打ち明けて肯定してもらうことの効果ははかり知れません。
引越ししたりして、何でも話せる人と離れてしまったことで、社交不安障害が悪化することがある。
また、近くにいるのに関係性が変わってしまうこともある。自分だけが出世したりして、抜け駆けしたようで気まずくなってしまった、とか。
悩みを打ち明けられる友達って、前は何人かいた。今はいなくなったんだけど。しばらく会わないうちに心の距離が遠くなったって感じだ。
役割の変化を乗り越えるために、サポート源を作っていこう。
どうやるかというと、家族とか親しい人とか、自分が今現在、重要だと思う人に対して行動していく。
食事に誘うとか、社交不安障害で苦しいという悩みを打ち明けるなど。
「出来るか!」というツッコミを自分で自分にしたくなった(^◇^)
親しい人が相手なので、相手がどういう人なのかある程度分かる。
社交不安障害で苦しいと打ち明けるのが怖いから出来ない。なぜ怖いのか。
相手が「は?」ってイヤな顔したり、「友達と外食する時に吐き気?手が震えて字が書けない?変なの~」って言われるんじゃないかと思うから。
相手が社交不安障害にかかった私の話を聞いて、嫌な顔をするんだとしたらそれはなぜか?
社交不安障害がどういうものなのか知らないからじゃないのか。だから、そんな簡単なことで不安になって吐き気や手が震えるなんて変なの~って思うんじゃないか。
じゃあ、社交不安障害について「自分を責めたりしてて、余計不安が強くなるようになって、いつからか自律神経に作用して吐き気とかが起こるようになってしまった。社交不安障害は病気で、地道に、とらえ方とかを見直していくことで治るらしい。何でも話せる友達がいると、心強くて頑張っていけるから・・・・。」というように説明したとしたらどうだろう。
それでもあの人は「は?」とイヤな顔をするのだろうか。
もしイヤな顔をするのだとしたら、そういう性格の人と私はこれからも親しくしていくのか?
それを確かめるためにも、社交不安障害だと打ち明けてみた方がいいかも。
あの人は優しい人だから、私が「こんな苦しいことになってる」と話して、私の状況を知ったとしたら、今まで外食を断ったのは友達付き合いが悪いわけじゃなくて「社交不安障害だから外で食べるのはつらいからだったんだな」と分かってくれるかもしれない。
こんなふうにして、サポート源を作り上げていく。
え?無理??
ん?出来そう??
読んでると、あ~なるほど~そういうとらえ方もあるな~、そう考えていくとそうだな~やってみようかな~って思わないだろうか。
私は自分で書いてて、そんな気になった(^◇^)
よし!やってみよう!・・・でも、いざ友達を目の前にすると・・・あ~言えなかった・・・・ショボーン。
どうであろうと絶対に忘れてはいけないことがあったっけ。
そう!どんな感情も肯定すること!受け入れること!!
できなかった自分を責めるんじゃなく、ショボーンとした感情を肯定。
そして、その前に「やってみよう」と思えた自分の、ほんのちょこっと湧いたやる気や勇気を軽視せずに喜んだり、その湧いたやる気を味わおう。
それでいい。私はこれで正解なのだ。
長いな~道のりは。ということは、この道、合ってる。やっぱり合ってるんだ~。迷わず行けよ、行けば分かるさ~!!
0だって考えが一つでも芽生えることによって、コントロール感覚を養っていくことができます。
思い出そう。社交不安障害の治療の目標は、コントロール感覚を取り戻すこと。
今回の記事をまとめていて私は今まで、不安の方にばっかり目がいってて、よく考えもせず断られることをただただ恐れていただけなのかもな~って思う。
別の方面から考えてみると、今まで考えもしなかったものが見えてきて、驚いた。
そんなすんなり悩みを打ち明けられる人を作れるようになるわけじゃない。ただ、こういう考え方を知っているだけで、これからはちょっと変わっていくような気がする。
本当はどうなのか確かめるためにも、親しい人を相手にだったら、行動してみてもいいかもしれません。
「役割をめぐる不一致」については次回に。
不安で震える自分を落ち着かせようとして、私はよく「気にしないようにしよう」って言い聞かせてる。でも、これって良くない。
「気にしないようにしよう」というところに力点が置かれているために、現在の感情を肯定するという重要なテーマが抜け落ちてしまっているからです。
気にしないようにしようって思っても全然うまくいかなかったのは、こういう理由だったのか。まいったな~。
ここで強調しているのは、現在の不安を肯定することです。感情が認識して受け入れないと、ますます強くなります。
もう何年も頭の中をグルグル巡っていた考え方って、社交不安障害を強めるものばかりだったのでね~。そういう考え方のクセがついてしまっているようだ。
これからは、肯定するクセをつけようと思う!
まだまだ考察は続く。