激辛の食べ物に挑戦する時、飲み物で水を用意してはいけません。
それは、辛味成分に理由があります。
その理由を知れば、最適な飲み物が水では無いことが、よく分かります。
辛味の感じ方
チゲ鍋を食べて、美味しいなぁと思っていると、後から辛さが襲います。
辛いものを食べてもすぐには辛さを感じない。だから、全然大丈夫と思ってバクバク食べて、後からヒーハー。
なんで、おいしさと同時に辛さを感じないのか。
「辛さが、遅れて、やってくるよ。」
辛さは、衛星中継なの?(笑)
辛さを感じるのに時間差があるのが不思議。
実はそこには、辛さの成分が関係しているのです。
甘味、塩味、酸味、苦味、旨味などの味の成分は、水に溶けやすいです。
味の成分は、口の中に入れると唾液にすぐ溶けます。そのため、瞬時に味を感じます。
ところが、辛味は違います。
唐辛子などに含まれる辛さのもと、カプサイシンは油に溶けやすい。しかし、水には溶けにくい。
口の中に入れても、唾液に溶けるのに時間がかかるという事。
だから、おいしさはすぐ感じるのに、辛さは後から感じるのです。
辛さを消す飲み物
そして、辛い物を食べた後は、辛さが口の中からなかなか消えませんよね。
これも理由は、辛味成分がなかなか唾液に溶けないから。
旨味とかは唾液に溶けて流されるけど、辛味は唾液で洗い流されないで口の中に残ってしまうのです。
「から~い!水っ!水っ!」
辛さに悶えて、水をがぶ飲み。
でも全く辛さがなくならない。
飲んでも飲んでも、口の中が辛いまま。
そりゃそうか。辛味成分は、水には溶けにくいんだから。
水を飲んでもダメということは・・・
辛味成分は、油には溶ける。じゃあ、油を飲めばいいの?
そういうことになりますよね。
口の中に残った辛味成分を洗い流すには、例えば、牛乳がいいです。
乳脂肪が口の中に膜を作ってくれます。
他にもあります。
酸っぱい味と唐辛子の辛さは、打ち消し合います。なので、ヨーグルトとかラッシーとかもいいです。
まとめ
すごいからいカレーを勇気出して一口。
あれ?からくない。全然イケる~♪
気を緩めて、二口目。
多めに口に入れて(´~`)モグモグ。
その時、強烈な辛さが!
もだえ苦しむことに。
時間差、こわいっ!!
なんとか飲み込み、燃える口の中に冷えた水を含みます。
ふ~。からさが落ち着い・・・えええ~!Σ(・∀・;)
口の隅々まで、からさが広がっている!
というわけで、辛いものを食べる時に用意するべきものは、水ではありません。
油です。
いや、違う(笑)
牛乳かラッシーかヨーグルトです。