季節の行事の話になると「旧暦で言うと・・・」みたいな言葉が出てきませんか?
その度に、旧暦って何?ってクエッションマークが頭に浮かびます。旧暦という文字を考えれば、昔に使われてたことは分かるのですが、それ以上はサッパリ(^^;
暦とはいったいなんなのでしょうか?わかりやすくまとめていきます!
暦とは
漢字では「暦」と書いたり「歴」と書くこともあります。違いはなんなのだろうと思いますよね。
物事が経過することを意味するのですが
- すでに過ぎたものが「歴(史)」
- これから過ぎるものが「暦」です。
一人だけで生活しているなら暦は、いりません。季節の移り変わりを分かっているだけで生活できます。
でも、たくさんの人たちと集団で生活をして、みんなで協力して作業するといった社会生活を営むには「今日が何日」というのをお互いに認識する必要があります。
我々は、みんなで集まって社会生活を営んでいるのであります。エイエイオー!
なので、古代都市文明が形成された頃に文字と暦が誕生したと言われています。
世界の暦(暦法)
日本語や英語など様々な言葉があるんですから、暦もいっぱいありそうですね。
『自然暦』
雨や雪などの気象の変化、動物や植物の変化などの自然の移り変わりを、そのまま暦としたもの。たとえば、山の残雪の形や、ある花が咲いたのを見たりしてそろそろ種まきの時期だなっていうのを判断しました。
『太陰暦』
新月から満月を経て、また次の新月に至る長さを基とする暦。1年の長さは約354日となります。イスラム歴が、この暦です。
『太陽暦』
太陽が地球の周りを1周して、元の位置戻るのを1太陽年とし、その1太陽年を基とする暦。1太陽年は365.2422日です。
『太陰太陽暦』
太陰暦の1年は、太陽暦の1年に約11日不足するので、季節と暦の日付がどんどんずれてしまいます。そこで、閏月を設けて調整します。太陰暦と太陽暦を調和させたものです。
『そのほかの暦』
太陽の動きや、月の満ち欠けに関係なく人為的に決められた暦。
- 宗教暦・・・マヤ文明の暦。1年は260日。
- ウク暦・・・1年は210日。インドネシアのバリ島で誕生。
いろんな暦があるんですね。世界は広いな~。
新暦とは
日本では、明治6年から使用している太陽暦のことを「新暦」と呼んでいます。
太陽暦は、毎年季節と暦の上の日付が一定。
日本で用いている「新暦」は、実際にはヨーロッパの「グレゴリオ暦」と同じ暦です。
『グレゴリオ暦』
1年は365日で、4年に1度の閏年には366日。
1か月が31日なのは⇒1月、3月、5月、7月、8月、10月、12月。
1か月が30日なのは⇒4月、6月、9月、11月。
2月は1か月が28日で、閏年では29日と決まっています。
旧暦とは
日本では、「新暦」が使われる前まで使われていた太陰太陽暦のことを「旧暦」と呼んでいます。
日本では約1500年という長い期間使われていました。なので、日本の伝統文化にしっくり合っています。
月の形から「今日は○日」だと分かりますし、潮の干満の大小だとか、その時間などを知ることができます。しかし旧暦は、日付と季節とは毎年ずれます。
まとめ
社会生活を営むために生まれた暦。
暦の特徴が、そのまま、その暦を使って生活している人々の文化を物語っている感じがしますよね。
日本では旧暦を1500年間も使っていた歴史があるわけですけど、私達は当然のことながら生まれた時から新暦を使っているわけです。
ただ、季節の行事とか風習には旧暦が使われていますし、身近に感じます。
テレビでも、「今日から立春です。暦の上では。」ってコートを着込んで言ってる姿を毎年目にしますし。なんで2月という時期に立春にしたの?1ヶ月遅らせればピッタリなのにって毎回思います。それも私個人の年中行事かな(^◇^)