正しく理解しているようで、意外と知らない日本語。
普段何気なく使っている日本語の間違った解釈を徹底的に正します。
さあ、一緒に日本語を勉強しましょう!
「おもむろに」の正しい意味は?
「おもむろに」立ち上がるってどういう意味だと思いますか?
「おもむろに」というとほとんどの人が「いきなり」あるいは「急に」立ち上がることを意味すると思っていますが、実は正反対なんです。
「おもむろに」を漢字で書くと⇒「徐に」
つまり、「ゆっくりと」「徐々に」が正しい意味です。
上や下への大騒ぎは間違い?
続いて、この言い方!
「上や下への大騒ぎ」
どこが間違っているでしょうか?
え?あってる?
いえいえ。
正しくは「上を下への大騒ぎ」です。
本来上にあるべき物が下にあるというほど混乱している様、という意味です。
歌の「さわり」とは?
歌のさわりってどこのことでしょうか?
さわりだけ聞かせてよって言われた場合、曲の始まりのイントロだったり歌い出しの部分だと思いませんか?
正しい意味は「聞かせどころ、サビ」です。
もともと義太夫節の聞かせどころのことを言います。
議論が「煮詰まる」とはどういう意味?
煮物でも煮詰まってきたら水分も無くなってドロドロしてくるから、議論もそんな感じで、話し合っても全然話がまとまらず、前に進まないという意味かなって思いますよね。
悪い意味かなって。
しかし、正しい意味は「十分に議論されて、結論が出る状態になったこと」
結論が出る状態になったんですよ。
なべで豆が煮詰って、味がしみてふっくらと美味しくなる状態。煮詰まるのは、良いことなんです。
「煮詰まる」の意味を、「行き詰まる」と混同してしまっている!
議論が行き詰まるのは困りますが、煮詰まったなら良かった。
「確信犯」って?
それをしたらダメってことを分かってるのに、分かった上で悪いことをするっていう意味かな~。
正しい意味、政治的・宗教的な信念に基づいた犯罪「正しい」と思ってやっている。
悪いと思っていない、正しいと思ってやる犯罪。テロなど。
悪いって思ってやる犯罪のことだと解釈してる人が多いですよね。
他にも意味を誤って使っている言葉
まだまだありますよ。
『姑息(こそく)』
「ひきょうな」という意味だと思っていませんか?
「一時しのぎの」が正しい意味です。
『にやける』
「にやにやする」という意味だと思っていませんか?
「男性が、なよなよと色っぽい仕草をする」が正しい意味です。
『手をこまね』
「待ち構える」という意味だと思っていませんか?
「何もせずに傍観する」が正しい意味です。
日本語の用法の誤りもありますよね。よく言われてるのが「ら抜き言葉」。
例えば「明日、何時に来れる?」「試合はここからは見れない」「試験を受けれなかった」など。
正しくは
来れる⇒来られる
見れない⇒見られない
受けれなかった⇒受けられなかった
です。
ら抜き言葉の見分け方
本当は「ら」がいる言葉なのかどうか、見分け方があります。
動詞を可能動詞(~れる)にして、最後の「る」を取った時に「命令形」にならないものは「ら」が必要。
『(服を)着る』
可能動詞に→「着れる」・・・「る」を取ると→「着れ!(命令形 着ろ!)」・・・正しい使い方→「着られる」
『(富を)得る』
可能動詞に→「得れる」・・・「る」を取ると→「得れ!(命令形 得ろ!)」・・・正しい使い方→「得られる」
『(こっちに)来る』
可能動詞に→「来れる」・・・「る」を取ると→「来れ!(命令形 来い!)」・・・正しい使い方→「来られる」
『(紙を)切る』
可能動詞に→「切れる」・・・「る」を取ると→「切れ!(命令形になっている)」・・・正しい使い方→「切れる」
『(ボールを)蹴る』
可能動詞に→「蹴れる」・・・「る」を取ると→「蹴れ!(命令形になっている)」・・・正しい使い方→「蹴れる」
まとめ
ら抜き言葉以外に、れ足す言葉というのもあるんです。
次回の記事でご紹介します。れ足すって?いったいなんなんでしょうね?
ら抜きは知ってる人も多いでしょうけど、れ足すは初耳の人が多いんじゃないでしょうか。
れ足すってレタス?だったら、食べれるのかな。
あ!食べられるのかな、だった~。←確信犯
あ!確信犯って、悪いことを分かっててやるって意味じゃなかった~。使い方、間違えたー!
って、失礼しました。