最近、口の中がネバネバする。
クッキーを食べると飲み込みにくい。
口臭が気になる。
こういうことを感じたことがありませんか?
もしかするとドライマウスかもしれません。
ドライマウスって?
ドライマウスというのは、唾液の量が少なくなって、口の中がネバネバしたり、食べ物を食べにくかったり、飲みこみにくくなる症状のことをいいます。
ドライマウスがひどくなると乾燥によって舌がひび割れしてくるんです。
口の中が痛くなったり、味が分からなくなったり、水分がしみやすかったり。
特に冬は空気が乾燥していますし、暖房で乾きます。
冬の気候は注意が必要です。
湿度は40~60%が理想的。40%を切ると口が乾きやすくなります。
風邪をひきやすくなったりとか、インフルエンザにもかかりやすいです。
加湿器などを使って湿度を保つことが大事!
唾液の役割
唾液はとても重要な作用があるんです。
- 歯についた食べカスを洗い流す
- 最近の増殖を抑える抗菌作用
- 胃酸を中和する作用
- 歯にカルシウムを補給する作用
唾液が少なくなると、虫歯や歯周病にかかりやすくなって、口の中の傷も治りにくくなります。
さらに、バイ菌が入りやすくなることによって、肺炎や糖尿病になりやすくなったり、心臓病の原因になることもあるんです。
唾液って、こんなに重要なものだったんです!
ドライマウスのチェック
チェック項目です。
- 口が乾く自覚症状がある
- 口が乾いて話しにくい
- 食事の時に飲み物が必要
- 夜間、水を飲むために起きる
- 舌がひび割れしやすく、口角炎を起こしやすい
- 虫歯や歯周病になりやすい
1つでも該当すれば、ドライマウスの可能性があります。
実際、ドライマウス外来ではどんな検査が行われるのでしょうか?
- 機械を口に当てて、ピッと測るだけで口腔の潤い度が分かる検査
- ガーゼを2分間噛んで、唾液の量を調べる検査
とても簡単な検査なので、ドライマウスかどうか気になる方は検査を受けてみてください。
ドライマウスの原因
1番多いのは、ストレスです。
2番目に多いのが、薬の副作用。血圧を下げる薬、睡眠薬、精神安定剤などです。
アレルギーの薬もです。花粉症の人でアレルギーの薬を飲んでいて口の乾きが気になる場合は、主治医の先生に相談を!
人は1日に約1.5リットルの唾液を出します。朝、起きるとともに唾液が出始め、夜には減少し、寝ている間はほとんど出ません。
アレルギーの薬や睡眠薬を服用している場合や、口を開けて寝ている人は、どうしても夜間のドライマウスが強まる傾向になるんです。
『歯周病』
「全世界で最も患者が多い病気。地球上を見渡しても、この病気に侵されていない人間は数えるほどしかいない。」
この言葉、ご存知ですか?
実は歯周病は、ギネスブックで「最も患者が多い病」だと認定されていたのです。さらに、歯が抜ける原因の1位でもあります。
ドライマウスから歯周病に発展させないことが大きなポイント!
今、虫歯よりも増えているのが歯周病です。
口の中がドライマウス状態になっていたり、歯磨きの怠りによって発生した虫歯菌や歯周病菌が、歯と歯茎の間の歯周ポケットに侵入します。
その悪い菌が歯ぐきの腫れを引き起こし、出血。
骨にまでいたると、歯がグラグラして抜ける原因になるのです。
ドライマウスと歯周病の予防法
一番手軽なのがシュガーレスガムを噛むこと。口内環境を整えてくれるガムやタブレットはとても効果的。
レモンとか梅干などを摂って、しっかりと唾液を出すことが重要です。
黙って過ごすより、人と話したり、歌ったりして過ごすことも良いです。
もちろん基本は正しい歯磨きですけど、口を動かしていっぱい唾液を出して健康を保ちましょう。