肩こり体操ではなく、肩こりに効く食材を使った薬膳料理で体の中から肩こりを治しましょう。
簡単なレシピをご紹介します。
肩こりの主な原因は血行不良です。
長時間同じ姿勢でいたり、体が冷えていたり、悪い姿勢だったり。
肩こりの解消法として、肩を回すなどがありますが、今回は、食事から解消法を探っていきます。
薬膳料理とは
特徴は2つあります。
『「未病予防」のための料理』
病気じゃないけれど、最近体が冷える。そこまでひどい状態ではないものの肩がこる。
それらを中医学では、病気の前段階、病気に向かう状態だと考えます。
病気を予防する、健康を保つために、中国の古くから伝わる医学の考え方に基づいて作られる食事です。
『食材の特徴を生かした料理』
スーパーで売られている、よくある食材。
例えばカボチャや鶏肉はお腹の中を温めるといわれています。百合根(ゆりね)は、体をうるおすといわれています。
食材には栄養素以外に五性というものがあるんです。
五性
- 熱・・・唐辛子、シナモン、山椒、コショウ
- 温・・・鶏肉、えび、にら、ねぎ、しょうが、しそ、みそ、酒粕
- 平・・・たまご、ニンジン、しいたけ、きくらげ、百合根、梅、イモ類、豆類
- 涼・・・梨、大根、トマト、緑茶、豆腐、ナス
- 寒・・・あさり、蟹、バナナ、キウイ、しょうゆ、塩
こういうふうに5つの特徴に分けます。
今は夏野菜でも冬でも買えますよね。年中スーパーで食材を揃えることが可能。
冷え性だったら、熱と温の食材。のぼせやすいな~と思ったら、涼と寒の食材を選ぶ。
自分の体質にあった薬膳が作りやすいんです。
肩こり解消レシピ「葛あんかけ丼」
葛粉は、血行を良くして汗を出す効果があります。
『材料4人前』
- 干しシイタケ 2枚
- 玉ねぎ 小1個
- エビ 12尾
- おろししょうが 10g
- だし汁 400cc
- 黒きくらげ 3g
- ニンジン 少々
- 刻みネギ 少々
- 葛粉 20g
- しいたけの戻し汁 300cc
- 合わせ調味料(酒、砂糖、しょうゆ、オイスターソース 各大さじ1)
『作り方』
- 戻した干しシイタケと黒きくらげ、玉ねぎ、ニンジンを千切りにする
- エビは殻を取り、食べやすい大きさに切る
- ネギは小口切りにする
- なべに油を熱し、1~3の材料を入れて炒める
- シイタケの戻し汁、だし汁を加える
- 合わせ調味料を加え、ふたをして弱火で10分煮込む
- 葛粉を水で溶き、加え、とろみがついたら最後におろししょうがを入れて混ぜる
- 熱々のごはんの上にかけたら完成
あっさりとしておいしいですよ。
作り方が簡単ですよね。材料は順番とか無くて一気になべに入れるし、味付けも調味料が全部大さじ1ですし。
まとめ
薬膳料理は薬のイメージがあるので、苦くておいしくないと思っていたけれど、使っている材料は身近なもの。
1つ1つの食材は、ビタミンやミネラルなどの栄養素以外に、体を温めるとかそれぞれに特徴がありました。
自分の体調をみて、普段よく使う食材の中から適した食材を選び料理して食べる。
普段の生活にも薬膳料理は取り入れやすいです。
肩こりの人は、ぜひ「葛あんかけ丼」を試してみてください♪