もし人間が体調が悪かったら、自分で熱をはかったり、薬を飲んだりできます。
しんどかったり体調が悪くても、犬は言えません。飼い主が気づいてあげないと!
今回は、高齢犬の体調管理について取り上げます。
高齢犬の病気のサイン
普段と様子がなんかおかしくて体調が悪そうな感じだなと思ったら、熱をはかりましょう。
熱をはかる
犬によって平熱は違うので、元気な時に飼い犬の体温を測って、平熱を把握しておいてください。
犬の平熱はだいたい38度~38.5度くらいです。
熱の測り方ですが、電子体温計にラップを巻きます。それを肛門に入れて計測します。
平熱よりも高くて、いつまでも下がらない時は動物病院へ連れて行きましょう。
吐く
エサを食べた後に吐くことがあります。吐いた後、元気にしているのなら大丈夫です。
しかし、元気が無かったり、食べてないのに吐いたり、何回も繰り返し吐いていた場合は心配です。
吐いたものに血が混じっているとか、ゲリもしているとか他にも症状があったら、いろいろな病気が考えられます。動物病院へ行きましょう。その時は吐いたものをビニール袋に入れて持参します。
痩せる
いつも通りの食事の量を与えていて、エサの種類を変えたわけでもなく、運動の量もかわっていないのに痩せていってる場合。体に異常がある可能性があります。
他にも症状が無いか犬の状態をチェックしてみましょう。
もしかして異物を飲み込んでいるかもしれません。異物を飲み込んでいたら、消化活動が妨げられて体重が減ることがあります。思い当たることがあるなら、動物病院で調べてもらいましょう。
高齢犬の日頃のケア
体に負担がかからないように手入れをしてあげる必要があります。手入れと同時に体の状態をチェックすることも大事です。
被毛
毛が長いと、犬の負担になります。カットしたり、ブラッシングしてあげましょう。
脂肪腫
犬は歳を取ると、皮膚に脂肪腫と呼ばれるものができやすくなるんです。体を触って、脂肪腫ができていないかのチェックはこまめにしましょう。
運動
気分転換のためにも散歩は大事です。といっても、高齢犬は機敏な動きが出来なくなります。
犬の体調が良くなるような健康的な散歩ができるといいですね。注意するポイントはこれです。
時間帯
寒い日は日差しが暖かい日中に。夏の暑い日は朝早くや日が沈む夜など比較的涼しい時間帯にしましょう。
場所
犬に負担をかける場所を避けましょう。例えば、人がたくさんいる場所とか、車や自転車が頻繁に通る場所とか、小さい子供が集まる場所などです。
足腰が弱っているので、階段とかちょっとした段差にも注意してください。坂道や起伏の激しい場所も避けましょう。
ハーネス
首輪にリードをつけるタイプは首に負担をかけてしまいます。胴体で結ぶハーネスを利用すると良いです。
フック付きのベストもあります。犬に着せてフックにリードを通せば首に負担をかけずに散歩できます。
リードもいろいろなタイプのものがあるので、体に負担がかからないものを選んであげてください。
体温調整
冬の寒い日は防寒具を。
夏は朝晩の涼しい時間帯を選ぶというだけでなく、保冷剤を入れたベストを着せるといった対策もあります。暑い日は散歩中の水分補給も大事ですね。
雨の日は濡れてしまうと体温が下がり体を冷やしてしまうのでレインコートを着せてあげましょう。
ゆっくり歩かせる
足腰が弱くなっているから散歩はもう行かない方がいいかもって考えてしまいますが、食後でもゆっくりと歩かせると排便もスムーズに出ます。
少しの刺激は体を活性化させるし、ストレス発散にもなります。
散歩は健康のためにいいので行けるといいですけど、前回にも書いたように、高齢になってくると犬は意欲が無くなって散歩に行きたがりません。
歩くことが犬の負担になることもありますし。そんな時は、抱いてあげて外に連れ出しましょう。外の空気に触れさせることって、すごく大切です。
まとめ
平熱や毛並みとか、元気な時の状態を把握しておかないとダメなんですね。
元気が無くなった時に「普段、元気な時はどうだったっけ?」とか、体を触ってて、皮膚に何かあるけどこれは脂肪腫なのか、それとも若い時からあったのか、もともとあるのか、分からない。
そうなると対応に困ります。
散歩中も、寒いとか暑いとか冷たいとか喉が乾いたとか、犬が言ってくれると助かるんですけど。
普段の様子との違いを、飼い主が感じ取らなければなりません。
愛犬が健やかなる時や病める時にどんな感じなのか分かっておくことが大事ですね。ってなんか結婚式の誓いの言葉みたいですが(笑)