犬は7歳で老犬なんです。飼い犬には、いつまでも元気でいてほしい。
健康でいるためには、人間と同じで食事が大事。前回の記事では、老齢犬の食事について取り上げました。
食事だけでなく、老齢犬が住みやすい環境を整えてあげる必要も出てきます。
犬が年寄りになった時
トイプードルって、自分が歳を取ったという自覚があるのでしょうか。「まだまだ若い者には負けない!」とか思うのかな~。どう思います?
犬は体力的な衰えを感じている
犬は、今まで出来たことが出来なくなっていることに気付きます。で、「あれ?」って犬自身も理解出来ずに不思議がってますが、次第に理解していきます。
「あ、出来ないようになったんだ。」って犬がわかると、無理をしなくなります。出来ないんだから、やらなくなります。意欲がなくなるんですね。
例えば、軽やかに歩けなくなったことを感じて散歩に行きたくなくなる。うまく噛めなくなったことを実感して、食べる意欲もなくなったり。
自分が年寄りになったな~という精神的な意味では理解してないでしょうけど、体力的に衰えたな~ってことは犬も感じています。
犬だって、今まで自分が出来てたことが出来なくなったのは嫌だなって思います。ストレスになります。飼い主は優しく接してあげられるといいですね。
老齢犬のための住環境
年老いたトイプードルにとって、過ごしやすい環境とはどんなものなのでしょうか。
トイレ
トイレが遠くにあると、間に合わなくてそそうをしてしまうことになります。
歳を取って動きにくくなった犬にとっては、トイレへの移動って大変です。家の中で犬がよく居る場所の近くにトイレを置きましょう。
トイレはこまめに掃除をするようにして、常に清潔に保つことが大事です。
室温
犬は床に近いゾーンで生活してます。人間でいうと、足元ですね。だから室温は床近くに温度計を付けてチェックします。暑くないか、寒くないか。床近くの温度を注意してください。
散歩に行けない日
犬の体調が良くなくて、散歩は控えた方がいい時は、部屋にずっといることになります。外が見えて日差しが入る場所に犬をいさせましょう。
外が見えると気分転換になります。部屋の中にいても太陽の光を感じられるのはいいですね。風が通る場所でくつろぐと、犬もおだやかな気持ちで過ごすことができます。
くつろぐ場所
部屋の中は段差を作らないように、段差を無くす努力を。段差がある場所には犬を通らせないようにしましょう。
犬が疲れた時には、犬を1人でそっとしておいてあげることも必要です。その時のために、犬自身が落ち着けるハウスを用意しましょう。犬用のベッドや、キャリーバッグなど。
高齢犬の介護
犬にも介護が必要になる時がやってきます。犬の介護ってどんなものなのでしょうか。
そそうをしても叱らない
先程もあったように、犬自身も「体が衰えてできなくなった」ことをわかっています。排泄をきちんとしたくても体力的にしんどくて、そそうをしてしまった。叱ると犬にとっては大きなストレスになります。
飼い主がしてあげられることは、叱らずに静かに後始末をすること。
トイレの補助
そそうをしてしまったということは、トイレについて考えなければいけません。
犬の様子を見て、トイレに行くことが困難になっているなら、オムツをする。または、抱きかかえてトイレに連れて行く。そういった補助をしてあげましょう。
床ずれ
病気でずっと寝ていることになった場合。同じ姿勢だと犬も床ずれを起こします。定期的に向きを変えてあげます。
また、ぬるま湯につけて固く絞ったタオルで体を拭きましょう。
声を掛ける
まめに声を掛けてあげるのが非常に大事です。
声を掛けることで、犬は喜びます。飼い主にかまってもらうのは犬にとって、とても嬉しいこと。
嬉しいっていう喜びの感情は、高齢犬の体を元気にします!
痴呆症状が出た時
犬にも痴呆症状が出るんですよ。夜中に徘徊することもあります。
その時は、犬が徘徊してもよいスペースを作りましょう。柔らかいマットレスを円状にします。これだと、徘徊して犬があたってもケガをしません。円状にすることで、行き止まりにならずにグルグルと回ることができます。
夜鳴きをした場合。犬のそばにいて、体を優しくなでて、なぐさめてあげましょう。
まとめ
体が思うように動かなくなることっていうのは、犬にとってもストレスになるんですね。
なるべくストレスを減らしてあげたい。
おだやかな気持ちになれるように、飼い主がしてあげられることっていろいろあります。
・叱らない
・まめに声を掛ける
・体をなでてあげる
どれも簡単なことですよね。
次回は、老齢犬の体調に関して、です。
健康に過ごしてもらうためにどういったことを気をつければいいのか。
病気のサイン、散歩の時の注意などを取り上げます。