食中毒は1年中気を付けなければいけない!その理由とは?

以前にも取り上げたことがある食中毒。

食中毒の予防と対策!食べ物の見た目や臭いでは分からない!?

食中毒って菌や種類がいくつもある!?それぞれの対策はコレ

梅雨や夏の時期だけ気をつければいいのかというと、1年中油断できないんですよね。

今回の記事では、改めて食中毒についてまとめました。

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食中毒の種類

食中毒は4つに分類されます。

  • ウイルス⇒ノロウイルスなど
  • 細菌⇒サルモネラ菌、ブドウ球菌など
  • 自然毒⇒フグ毒、キノコ毒など
  • 化学物質⇒農薬、ヒ素など

冬場は気温が低くて乾燥しているので、ウイルス性食中毒が多いです。

夏場は気温が高く湿度も高いので、細菌性食中毒が増えます。

ノロウイルスはウイルス性の食中毒ですが、夏場に患者数は減るものの、ゼロになるわけではありません。

食中毒は1年中あるってことです。

細菌性食中毒の菌の種類

夏場は細菌性食中毒が増えますから、注意しましょう。

『カンピロバクター』

鶏、豚、牛の腸管内に生息。

2013年は1500人以上の患者数が報告されてます。カンピロバクターが検出されることが多いのは鶏肉。

なので、鶏肉の刺身や生焼けのお肉には十分気をつけること。

『サルモネラ属菌』

おもに、生肉や生卵についています。

『腸炎ビブリオ』

魚介類に感染する菌。

気温が高くなる時期は菌が繁殖しやすいです。だから、生ものに注意すれば大丈夫?かと思いきや、なんと、熱処理をしても予防できない食中毒菌があるんです。

『黄色ブドウ球菌』

人のノド、鼻、手、傷口などにいます。

おにぎりを作った時に、おにぎりに付いて、長い間おにぎりを置いておくとエンテロトキシンという耐熱性の毒素を作り出すんです。

100℃で30分の熱処理をしても毒素が分解されず、食中毒に。

『ウェルシュ菌』

人や動物の腸管、土壌、水中など、自然界に広く生息。

カレーなどの煮物を作った後、すぐ食べないで置いておくと繁殖します。

食べる時に温めますよね。その時、加熱が弱いと生き残るんです。

気を付けましょう。

命にかかわる!腸管出血性大腸菌

O157が一番有名なので聞いたことがあると思いますが、他にもO26やO111というのがあります。

その型の種類は130以上。

『腸管出血性大腸菌O157』

おもに牛の腸管に生息。

牛の生肉や生レバーを食べることによって感染します。感染力が強いので人から人へ感染して広がりやすいんです。

食中毒を特に気を付けなければならない人は

食中毒の主な症状は

  • 下痢
  • 嘔吐
  • 腹痛
  • 発熱

です。

ウイルスや細菌を体に取り込んだとしても、食中毒の症状が出ない人、出やすい人、症状が重い人、軽い人、さまざま。

インフルエンザや風邪みたいに人によって違います。

気を付けなければならないのが免疫の弱い子供、お年寄り、妊婦。

特に妊婦さんは免疫量が低下していて症状が出やすく、重症化することもあります。胎児に影響を与える場合も。

腸管出血性大腸菌O157は非常に感染力が強く、体にわずかな菌が入っただけで発症します。

溶血性尿毒症症候群や脳症などの合併症を起こして、命にかかわることがあるんです。

簡単に下痢止めを使うことは厳禁。

なぜかというとウイルスや菌や毒素を腸の中に溜めてしまい、さらに重症化することがあるからです。

だから症状が軽かったり、すぐに病院に行けない場合は嘔吐、下痢は溜めずに出すこと。

その時、電解質が体から出て行ってしまうので、しっかり補給することが大事。

一番怖いのが二次感染です。

身近に食中毒を発症した人がいれば消毒、手洗いを徹底してください。

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最後に

食中毒予防のポイントはこちら。

1、消費期限は自己判断せず守る

2、食材を買ったら暑い中持ち歩かずすぐに帰って冷蔵庫へ

3、魚や肉は汁がもれないようにビニール袋に包んで保存

4、魚や肉を調理した器具は洗って熱湯をかける

5、魚用、肉用、野菜用など食材ごとに包丁とまな板を分ける

6、加熱は十分にする

7、料理したらすぐに食べる

8、温め直す時はしっかりと加熱する

9、少しでも怪しいと思ったら思い切って捨てる

めんどくさいかもしれませんけど子供やお年寄りや妊婦がいる家なら、こういう対策をしている方が安心ですよね。