暑さで体のダルいから、早くシャキッとしたい。なのに、食欲がないなんて。
体を元気にするには、食べることが大事!
というわけで、夏バテの症状の中でも、特に胃腸の問題を取り上げます。
夏バテと食欲不振
暑い場所から冷房のきいた部屋に入って、また暑い外に出て。
冷房の効きすぎや汗のかきすぎによって「自律神経の失調」が起こります。
そして、冷たいものの飲みすぎや「自律神経の失調」によって「胃腸の働き」が低下します。
これについては、こちらをご覧ください。
胃腸の働きが弱まるのですから、食欲がなくなります。
で、食欲不振での栄養不足や、ミネラルバランスの崩れによって「体力の低下」が起きます。
自律神経失調→胃腸の働きの低下→体力の低下→自律神経の失調→胃腸の働きの低下・・・
回る~回る~よ、時代が回る~♪
とか、
回って回って回って回~る~♪
っていう歌もありました(笑)
生まれる前の曲しか浮かばない。最近の曲で、なんか「回って」たのあったっけ・・・
と、どうでもいい話は置いといて。
これが夏バテです。
胃腸の働きが低下しているところに、冷たいものを摂りすぎたり食欲がなくなることで体力が失われます。
するとまた自律神経の失調を招く。
この悪循環を断ち切らないと、夏バテを解消できません。
夏バテで下痢や胃痛になる原因について
食べたものをうまく消化できない状態を消化不良と呼びます。
この消化不良は、胃の蠕動運動が関係しています。
胃の蠕動運動とは、食べたものを次に運ぶ動きのこと。
まず食道から食べ物が入ってきて胃の上部が広がります。
次に、胃全体が波打つ様に動いて、食べ物と胃液を混ぜます。
そして消化した食べ物を、次の十二指腸へ送り出すのが正常な動きです。
ところがこのぜん動運動が鈍って消化が悪くなると、十分ではない状態で次の腸に運ばれてしまいます。
そして腹痛(胃痛)や下痢を引き起こしてしまうのです。
胃での消化が悪いと腸にも負担がかかってしまいます。
胃の消化吸収能力が低下すると、まずやられやすくなるのが胃の粘膜。
胃粘膜が弱くなると、胃炎や胃潰瘍を起こしやすくなります。
逆流性食道炎になる可能性も!
逆流性食道炎は、胃酸が食道に上がって来て食道粘膜を荒らす病気のこと。
そうめんなどの冷たいものを噛まずに食べることが問題です。
噛まないと唾液が出なくなります。
唾液は天然の粘膜保護剤と呼ばれています。
唾液が十分に出ていることで、食道が守られているのです。
胃の内壁は粘膜で守られていますが、食道には保護機能がありません。
唾液を飲み込むことで、食道を守るバリアになります。
夏バテの予防法
唾液の成分にはムチンが含まれています。納豆やオクラにも多く含まれています。
ですので、冷やしソーメンなどは、オクラを添えて食べるなどの工夫をしましょう。
そうすることで唾液の働きを助けてくれます。
そして唾液が出るようにしっかり噛んで食べることが胃の不調の予防、夏バテの予防につながります。
さらに梅干しも夏バテに有効な食材。
食欲増進に加えて唾液を出す効果もあるからです。
そしてもう一つ大きなポイントが、水分。
水の飲み方も気を付けてください。
熱中症対策で水分を摂るように言われますよね。
なんと、水分の摂りすぎが夏バテにつながってしまいます。
冷たい水を飲んでしまうと、胃腸を冷やして機能を落としてしまうことになります。
そして飲み過ぎは、胃液や腸液を薄めてしまうことになります。消化吸収に良くありません。
食事は、よく噛んで唾液を出す。飲み込む時に水で流し込むのではなくて。
意識しましょう。
夏バテの原因と予防法のまとめ
夏バテの原因は、慢性疲労です。
自律神経失調→胃腸の働きの低下→体力の低下
これをぐるぐる回っていく中で、体に疲労が蓄積していくわけです。
夏バテにならないための予防法は3つありました。
- しっかり噛んで唾液を出すこと
- ムチンを含むネバネバ食材を取り入れること
- 必要以上に水分を摂り過ぎないこと(熱中症には十分注意する)
胃腸の働きを取り戻すことから始めて、夏バテの悪循環を断ち切りましょう!